スマートハウスやインテリジェントハウス、マルチメディア住宅など、ホームオートメーションシステムを搭載した住宅は、“近未来の住まい”として各企業が開発を進めている。
そしてまた、自動車の自動運転技術も住宅と同じようなコンセプトで開発が進化しているものだ。運転アシストやパーキングアシスト、自動ブレーキシステムなどはすでに実用化され、住まいもモビリティも、私たちがコントロールすることなく、自ら考えて成長していく時代がやってくる。


電気自動車EQCが生活空間の中心に入り込む © Nacása & Partners Inc
六本木に、約2年間の期間限定で出現した「EQ House」は、そんな未来の住宅とモビリティとの関係を具現化した体験施設。設計と施工を竹中工務店が担当し、建物内にはメルセデス・ベンツが新たに日本で展開する電気自動車「EQC」が展示されている。この「EQ House」では、リビングの中にEQCが入り込み、暮らしと自動車が住まいの中でクロスするスタイルを提案している。


駐車スペースとリビングを区切るのはガラスインターフェース © Nacása & Partners Inc
室内中央に設置されたガラスのインターフェースには、明るさや室温などの情報が表示され、建物と人を繋ぐ役割を果たす。さらに、建物内に設置された各設備が人を介在せずに繋がり、快適な住環境を作り出す。それは、外部の状況や人の動きなどを感知し分析して、住む人に合わせて成長する家と言える。
「EQ House」を形作る1200枚の外観パネルは、365日の日照パターンや気象をシュミレーションし、最適な形や配置を決定。建築物そのものが、周辺環境へも住む人へも、ダイレクトに繋がって変化するため、自然の中に存在する1つの生命体のような印象を受ける。「住居」、「住む人」、「モビリティ」がシームレスにつながる暮らしは、すぐそこまで来ている。
「EQ House」は、Mercedes meのすぐ隣にある施設。1Fにあるカフェ「DOWNSTAIRS COFFE」でカジュアルなコーヒーブレイクの合間に、また、2Fのレストラン・バー「UPSTAIRS」での食事の前後に、「EQ House」で近未来を体験してみたい。
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