粘度が高いヴェネチアのガラスを用いて、まるで有機物のように躍動する独特な作品を生み出す日本人作家がいる。大胆なカラーが特徴のヴェネチアグラスにありながら、敢えて無色透明にこだわり、周囲のたくさんの光をパッチワークのように内包するガラス作品を手掛けているのは、ヴェネチアと京都を行き来しながら活動する三嶋りつ惠だ。
そんな彼女の作品にインスピレーションを得て、「Weekend Max Mara(ウィークエンド マックスマーラ)」が新たなシグネチャーコレクションを発表。2019秋冬シーズンに発売する「Chaotic Elegance」は、異なる素材やテクスチャーをミックスし、カオスとエレガンスが共にあるユニークなアイテムをラインナップする。


誇張されたシルエットにファーをパッチワークのようにあしらったジャケット。マスキュリンな印象のパンツにはフェミニンなチュールをプラスしている
「フォーマルなくつろぎ」や「シックでありながら自由」など、異なるファクターを同時に盛り込み、現代女性のオンとオフどちらにもマッチするようデザインされた「ウィークエンド マックスマーラ」は、マックスマーラグループが手掛けるカジュアルなコレクション。リッチで洗練されていながらリラックスムードが漂うアイテムが支持を集め、イタリアや日本など各国で215の店舗を展開している。相反する要素を取り入れながら躍進してきたこのブランドが秋冬コレクションで着想源として取り入れたのは、現代ヴェネチアングラスを代表する作家、三嶋りつ惠のどこか渾沌とした美しさを持つ作品だ。


ヴェネチア・ムラーノ島の職人と共に作品制作を行う、三嶋りつ惠
パッチワークのように無秩序にファーをあしらったコートやダウンジャケット、ブランドが得意とするマスキュリンなジャケットには仕上げで異素材を盛り込むなど、予定調和のない不完全な美しさを表現したアイテムの数々。それは、三嶋の生み出すガラス作品のように、たくさんの光を内包したカオスの中から一筋のエレガンスを見出し、私たちに装う歓びを与えてくれるものばかりだ。
◆ウィークエンド マックスマーラ 銀座店
東京都中央区銀座4-2-2 第1弥生ビルディング1・2階
※Chaotic Eleganceシグネチャーコレクションは、2019年9月よりオンラインおよびウィークエンド マックスマーラショップで順次展開予定。
Premium Japan Members へのご招待
最新情報をニュースレターでお知らせするほか、エクスクルーシブなイベントのご案内や、特別なプレゼント企画も予定しています。