左から、伊藤晴雨「怪談乳房榎図」、池田綾岡「皿屋敷」、鰭崎英朋「蚊帳の前の幽霊」。すべて全生庵所蔵左から、伊藤晴雨「怪談乳房榎図」、池田綾岡「皿屋敷」、鰭崎英朋「蚊帳の前の幽霊」。すべて全生庵所蔵

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幽霊画で涼む、夏の粋な過ごし方

2019.8.12

三遊亭圓朝ゆかりの全生庵で開催中の「幽霊画展」で涼む、谷根千の夏

左から、伊藤晴雨「怪談乳房榎図」、池田綾岡「皿屋敷」、鰭崎英朋「蚊帳の前の幽霊」。すべて全生庵所蔵

谷中にある全生庵は、落語中興の祖と言われる三遊亭圓朝の墓所があるお寺だ。三遊亭圓朝は、江戸末期から明治にかけて活躍した歴史的名人として知られる。怪談噺や人情噺を得意とし、「牡丹燈籠」「真景塁ヶ淵」「死神」など、多くの名作落語を創作した。圓朝は、怪談創作の参考にするため、幽霊画を収集していたという。全生庵では圓朝が収集した幽霊画を数多く所蔵し、8月の1ヶ月間のみ、特別公開している。

全生庵では三遊亭圓朝が収集した幽霊画、五十幅を所蔵。ふだんは非公開だが、今回の展示では約35幅を展示公開される。 全生庵では三遊亭圓朝が収集した幽霊画、五十幅を所蔵。ふだんは非公開だが、今回の展示では約35幅を展示公開される。

全生庵では三遊亭圓朝が収集した幽霊画、50幅を所蔵。ふだんは非公開だが、今回の展示では約35幅が展示公開される。


江戸時代から近代に活躍した絵師たちのユニークな世界観を感じることができるのが、今回の展示の特徴だ。伝・円山応挙というものから、柴田是真、伊藤晴雨、河鍋暁斎など、著名な画家たちが描いたさまざまな幽霊画は、一目見て恐ろしいものからしっとり美しいものまで、さまざま。ちなみに写生画の名手として18世紀の京都で活躍した円山応挙は、諸説はあるが、足のない幽霊を書き始めた画家とも言われている。

全生庵は、山岡鉄舟居士が明治に建立した寺。居士との縁で、三遊亭圓朝の墓所がある。 全生庵は、山岡鉄舟居士が明治に建立した寺。居士との縁で、三遊亭圓朝の墓所がある。

全生庵は、山岡鉄舟居士が明治に建立した寺。居士との縁で、三遊亭圓朝の墓所がある。

8月は「谷中圓朝まつり」として、全生庵で多くのイベントが開催される。谷根千(谷中・根津・千駄木)エリアは、下町情緒漂う中にお洒落なカフェなどが入り混じる、人気のスポット。散策を楽しみながら、ぜひ全生庵に足を運んでみたい。暑い夏の日、幽霊画で涼を取るのも、日本の夏らしい楽しみ方だ。

◆「幽霊画展」
2019年8月1日(火)〜31日(土)(土日祝日も開催)
全生庵
東京都台東区谷中5-4-7
開館時間 10:00〜17:00(最終入場16:30)
拝観料 500円
幽霊画展特設ウェブサイト https://www.yureiga.com

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