秋田杉の薄板を湾曲させて作られる大館曲げわっぱは、秋田県を代表する伝統的工芸品である。蒸気を吸ってご飯を美味しく保つという特徴があり、近年では弁当箱として人気が高い。杉の木目が美しく香りが爽やかで、料理を盛る器としても最適だ。
「パンのための曲げわっぱ」は、伝統的工芸品の大館曲げわっぱを継承し、伝統に新たなデザインを加えたものづくりを志す、りょうび庵と乾陽亮設計事務所が共同開発したものだ。これまでの曲げわっぱは、その製造方法ゆえに円形や楕円形の製品がほとんど。パンをのせる器として再構築するにあたり、今までになかったシェイプ、立体的な造形にするために、伝統的な製造方法を用いながら、秋田の職人たちがひとつひとつ手作りでチャレンジしている。


曲げわっぱの部材を立体的に組み合わせた「Rosette Basket(ロゼット・バスケット)」27,000円(税込)。
「バゲッド・コンテナ」は、長いフランスパンを蓋付きで保存でき、蓋を外してそのままカット、テーブルへセッティングできる優れもの。湖のような曲線を描くポンド・トレーは、パンをのせたりお盆にしたり、異なる大きさを組み合わせることで、食卓をスタイリッシュに演出してくれる。トレー、バスケットやコンテナなど、組み合わせてテーブルコーディネートできるのも、現代のテーブルウェアにふさわしいフレキシビリティ。曲げわっぱといえば和食を盛るものという概念への挑戦でもある。


フランスパンにピッタリなサイズの「Baguette Container(バゲット・コンテナ)」30,240円とバターを保存する「Butter Case(バター・ケース)」7,020円。価格はすべて税込。
古くから守られてきたものが次の時代へと受け継がれるきっかけは、新しい技術やデザインへのチャレンジから始まる。秋田で守られてきた曲げわっぱも、私たちの生活に寄り添って進化を続けていくに違いない。
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