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鹿児島の「宝」を巡る旅

2025.3.28

焼酎の郷 鹿児島から世界へ羽ばたくジャパニーズウイスキー4つの蒸留所

ウイスキー蒸留所に併設された試飲コーナーで、蒸留所限定商品をはじめとするさまざまな銘柄のウイスキーを味わうのも、蒸留所巡りの楽しみのひとつ。「マルス津貫蒸溜所」に隣接するカフェバー&ショップ「寶常(ほうじょう)」にて。




豊かな自然と、そこで暮らす人々の知恵が結びついたとき、その土地にはさまざまな「宝」が生まれる。鹿児島県の各地で生まれ、光り輝く数々の「宝」。それらは今や、世界が注目する存在になりつつある。「南の宝箱 鹿児島」を巡る旅。今回は鹿児島ならではの焼酎造りの伝統と技術をいかし、世界に通用するジャパニーズウイスキーを目指す「マルス津貫蒸溜所」「嘉之助蒸溜所」「火の神蒸溜所」「菱田蒸溜所」の4つの蒸留所と、そうしたジャパニーズウイスキーを味わう2軒のバーを紹介する。

 



都道府県別では最多のウイスキー製造所が点在する鹿児島県

 

 

日本の伝統的酒造りがユネスコの無形文化遺産に認定される一方で、ジャパニーズウイスキーも大きな注目を集め、輸出額では日本酒を上回るまでにいたっている。全国でウイスキー蒸留所(正確にはウイスキー製造免許場)は180カ所近く存在するが、なかでも都道県別では鹿児島県が13か所と最多を誇る(2024年国税局調査)。








火山性のシラス台地が濾過した清浄な水、かねてから焼酎を手掛けていた蔵元に伝わる酒造りの技術。この二つを兼ね備える鹿児島の蒸留所からは、ここ数年、個性豊かなウイスキーが相次いで生みだされている。


マルス津貫蒸溜所(本坊酒造株式会社)
発祥の地、津貫で再開されたモルト原酒蒸留



豊かな緑に覆われた山々が美しい稜線を見せて連なる薩摩半島の山間に、突如として姿を現す巨大な塔。高さ26メートルの威風堂々たる塔の壁面に鮮やかに描かれた「津貫」の文字。



ここが、100年以上と、焼酎の製造では鹿児島県でも有数の歴史と規模を持つ「本坊酒造」が手掛ける「マルス津貫蒸溜所」だ。かねてから長野などでウイスキー製造を手掛けている「本坊酒造」が、発祥の地である南さつま市の津貫(つぬき)で、モルト原酒蒸留を再開したのは2016年のことだった。

マルス津貫蒸溜所 マルス津貫蒸溜所

歴史を感じさせる石蔵と、聳え立つ「旧蒸留塔」とのコントラストが目を引く。(©本坊酒造)



巨大な蒸留器は、焼酎造りに注いできた熱い思いの証




1970年代前半まで稼働し、「本坊酒造」を代表する芋焼酎を製造していた蒸留器を覆う建屋として建築されたその塔は「旧蒸留塔」と呼ばれている。一歩足を踏み入れると、その蒸留器の巨大さに驚かされる。純度の高いアルコールを精製する際に生じる独特の臭みを除去するために設けられた長い蒸留管を備えた蒸留器は、「本坊酒造」が焼酎造りに注いできた熱意そのもの。




そうした蒸留器が、稼働を終えた現在でもシンボルとして遺されているのは当然で、そこには深い歴史を感じさせる。周囲の壁面には、鹿児島の焼酎造りをリードしてきた「本坊酒造」と本坊家の来歴をまとめたパネルも展示されている。

 


旧蒸溜塔内部 旧蒸溜塔内部

発祥の地である津貫での焼酎造りや、本坊家の歴史が展示された「旧蒸留塔」の内部。




現在の「マルス津貫蒸溜所」では、「津貫」の名前を冠したシングルモルトウイスキーが造られている。山間の盆地特有の寒暖差のある気候と、周囲の山々からの恵みである良質な湧水。そこに長年の焼酎造りで培われた歴史と技術が加わり、地名を冠した「津貫」銘柄が誕生。国内外で高い評価を得ている。



樽詰めされた原酒は、重厚な石蔵の貯蔵庫で熟成を待つ




ウイスキー造りの工程に欠かすことのできないのが熟成だ。「マルス津貫蒸溜所」では、石蔵の中で原酒が熟成の歳月を待つ。ヨーロッパの古城を思わせる重厚な外壁に囲まれた内部は静寂そのもの。控えめな照明に照らされた樽がずらりと並ぶ様子に圧倒される。




気がつくとほのかにウイスキーの香りが……。熟成を待つ間に、樽からほんの少しずつ蒸発する原酒がもたらす薫香だ。太い梁、石を積み上げた壁、コンクリートの床。薫香はすべてに深く沁み込み、それがまた歴史を醸成していく。


石蔵貯蔵庫 石蔵貯蔵庫

静まり返った石蔵樽貯蔵庫には、ほのかにウイスキーの芳香が漂う。



美しい日本庭園を眺めながら試飲。まさにジャパニーズウイスキーのひととき




蒸留所の隣には、かつて「本坊酒造」の二代目社長・本坊常𠮷が暮らした邸宅「寶常(ほうじょう)」がリノベ-ションされ、カフェバー&ショップとして来訪者に公開されている。客座敷を改装したゲストルームは緑豊かな日本庭園に面し、石蔵樽貯蔵庫とは一転、明るく開放感に満ちた空間だ。




ウイスキーの試飲や蒸留所のグッズなども販売。使用する樽、熟成度合のなどで微妙に異なってくるウイスキーの風味の差を、身をもって体験することができる。見事に手入れされた日本庭園を眺めながら飲むウイスキー。それは、まさに「ジャパニーズウイスキー」ならではの味わいだった。

 





津貫  津貫 

試飲カウンターでは、蒸留所限定のウイスキーを試すこともできる。




マルス津貫蒸溜所 マルス津貫蒸溜所

マルス津貫蒸溜所

鹿児島県南さつま市加世田津貫6594

Tel:0993-55-2121/営業時間 9:00~16:00/休館 12/30~1/3 ※臨時休業あり

入館 無料(試飲は全て有料)/売店 有り(寶常 Cafe Bar&Shop)

見学時間 蒸溜所(自由見学):約30分 寶常(有料試飲・売店):約15分





嘉之助蒸溜所(小正嘉之助蒸溜所株式会社)
東シナ海を見下ろす絶景の高台に建つ瀟洒な蒸留所




海亀の産卵地として知られる、東シナ海に面した吹上浜を見下ろす台地に建つ「嘉之助蒸溜所」。「マルス津貫蒸溜所」が山の蒸留所ならば、「嘉之助蒸溜所」は、海の蒸留所と呼ぶのが相応しいかもしれない。




2017年に誕生したこの蒸留所は、140年以上の歴史を持つ老舗焼酎メーカー「小正醸造」が設立した。「小正醸造」といえば、「メローコヅル」の名で知られる樽熟成の米焼酎を手掛けてきた酒造である。焼酎を専門としてきた老舗酒造が、ウイスキーを始めたのには、4代目にあたる小正芳嗣さんの熱い思いがあった。


嘉之助蒸溜所 嘉之助蒸溜所

蒸留所の外観は、景観を損なわないよう、周囲の砂丘に溶け込むような色調でまとめられている。(©嘉之助蒸溜所)




世界で通用するウイスキーを造り、いつか蒸留所の原点である焼酎を広めたい




「『メローコヅル』は日本で初めて樽熟成を行った焼酎です。6年という長期の樽貯蔵を経て、1957年に発売が始まりました。まろやかでとても素晴しい焼酎で、日本では今でも多くの方に愛されています。ところが、4代目となった私が、海外に販路を求めようとしても、当時海外では、蒸留酒を食中酒として飲む文化が無く、さらに世界の蒸留酒の多くがアルコール度数40%以上であるのに対し、25%程度である本格焼酎は中途半端だという理由で、日本人海外駐在員などが利用する日本料理店などにニーズはとどまり、なかなか販路が広がりませんでした」




「それならば『メローコヅル』で培った樽熟成の技法で世界に通用するウイスキーの味わいを通して、私の原点である焼酎と焼酎文化を世界に広めたい。そんな思いで2017年に、このウイスキー蒸留所を立上げました。『嘉之助』とは、世界を見据えて『メローコヅル』を生み出した、私の祖父にあたる2代目、小正嘉之助の名前です」

 




小正芳嗣さん 小正芳嗣さん

4代目小正芳嗣さんは「嘉之助蒸溜所」を立ち上げる際、本場スコットランドのウイスキー蒸留所を数多く巡り、知見を広めた。





長年の焼酎造りが培った技術が可能にした、3基の蒸留器の使い分け



「嘉之蒸溜所」では3基の蒸留器が稼働している。それぞれ形状や性能が異なる蒸留器で原酒を造り分け、それらを組み合わせることで、さまざまなバリエーションの香りや味を備えた原酒ができあがる。




嘉之助蒸溜所 嘉之助蒸溜所

3基の蒸留器を持つウイスキー蒸留所は、日本でも稀有な存在だ。



「嘉之助蒸溜所」の母体である「小正醸造」は、「嘉之助蒸溜所」から車で5分ほどのところにある「日置蒸溜蔵」で、そこでは現在も焼酎を製造している。「日置蒸溜蔵」では、もともと7基もの蒸留器を使いこなし、数々の焼酎を生みだしてきた。こうした技術が継承されているからこそ、ウイスキー造りに必要な、複雑で手間のかかる工程も可能となった。定番商品のうち、ポットスチルウイスキーの原酒は、焼酎の技術を活かしてここで生みだされている。また、通常使われるバーボン樽やシェリー樽に加え、「メローコヅル」を貯蔵してきた樽を用いてウイスキーを熟成させるなど、さまざまな工夫や取り組みが随処に見られる。



窓の向こうに広がる雄大な東シナ海を眺めながら味わう「MELLOW」なウイスキー



蒸留所見学で最後に訪れる試飲コーナーは、「嘉之助蒸溜所」で造られるウイスキーのコンセプトでもある「MELLOW」の名を冠した「THE MELLOW BAR」。一枚板のカウンターとガラス張りの窓の向こうに、雄大な東シナ海が広がる。




「海に近い蒸留所ですから、スコットランドのウイスキーによくあるような、ピートが強調された、いわば苦みと塩辛さが際立つテイストも考えてはみました。でも、『KANOSUKE』が造るウイスキーは、やはり柔らかくメローでなければならないと思い、そちらの方向にはもっていきませんでした」

 

 



小正さんのレクチャーを受けながら、「嘉之助蒸溜所」のフラッグシップともいえる、「シングルモルト嘉之助」をはじめとする3種類のウイスキーを飲み比べる。




微妙に異なる味わいのなかに共通するのは、上品で優しい甘苦さ。そこには小正さんの言葉通り、確かに、「メローコヅル」から連綿と受け継がれ、焼酎造りの技術を活かした造りの「KANOSUKE」が大切にしてきた樽熟成ならではの柔らかで豊潤な味わいが息づいていた。


MELLOW BAR MELLOW BAR

東シナ海を一望することができる「THE MELLOW BAR」。試飲に登場する銘柄は、「シングルモルト嘉之助」のほか「嘉之助 HIOKI POT STILL」「嘉之助 DOUBLE DISTILLERY」など。





嘉之助シングルモルト 嘉之助シングルモルト

嘉之助蒸溜所

鹿児島県日置市日吉町神之川845−3
Tel:099-201-7700/営業時間 10:00~17:00(ショップは16:30まで)
休館 月曜日(月曜が祝日の場合は営業)、年末年始、その他臨時休業あり。

※見学は事前予約制。見学希望日の1週間前までに申し込み要。見学料は1,000円(テイスティング込み)。詳細および申し込みは嘉之助蒸溜所HPへ。




火の神蒸溜所(薩摩酒造株式会社)
本土最南端のウイスキー蒸留所が枕崎に誕生




芋焼酎の「さつま白波」で知られる、「薩摩酒造」の「火の神蒸溜所」が、2023年からウイスキー製造を開始した。これによって、本土最南端のウイスキー蒸留所が誕生したことになる。全面ガラスのモダンな蒸留棟の内部に設けられた2基のモルトウイスキーの蒸留器にくわえ、敷地内にはグレーンウイスキー用の連続式蒸留器も備えられている。




火の神蒸溜所 火の神蒸溜所

先端科学を扱うラボをも思わせる、全面ガラスの蒸溜棟。(©火の神蒸溜所 )



「クーパレッジ(樽工房)」を持つ、日本でも珍しい蒸留所




「薩摩酒造」は、「マルス津貫蒸溜所」を持つ「本坊酒造」を基軸とする「本坊グループ」の一員を担う酒造メーカーである。したがって、ウイスキー造りでは先輩にあたる「本坊酒造」からのアドバイスも受けながらの蒸留所立上げとなった。「火の神蒸溜所」の最大の特徴は、モルトウイスキーに加えてグレーンウイスキーの製造体制が整っているだけでなく、「クーパレッジ」と呼ばれる「樽工房」を所有していることだ。




「薩摩酒造」は、「さつま白波」と並ぶ代表銘柄「神の河」を生産するにあたり、焼酎業界で唯一の「樽工房」と「樽貯蔵庫」を設置している。ウイスキーの味を決める重要な役割を担う樽を自前で扱う焼酎蔵はほとんどない。20年の歳月が経ち、それがウイスキー造りで再び脚光を浴びることとなった。



樽のメンテナンスは、ウイスキー製造には不可欠の作業



訪れた「クーパレッジ」では、3人の若い職人が、樽のメンテナンスに取り組んでいた。巨大な空樽を自在に操り、フープと呼ばれる箍(たが)の調節や、天面や底板の取り換えなど、仕入れた樽の修復を行っている。




樽は原酒が長い時間を過ごす家のようなもの。その家を手入れし、原酒にとって居心地の良い環境に整える作業は、無くてはならない縁の下の力持ちのような存在。現在、日本には樽職人は数十名しかいないといわれている。そういった点でも「クーパレッジ」を持つ「火の神蒸溜所」が持つポテンシャルは高いといえよう。




樽工房 樽工房

天板と側板との間に生じる隙間を防ぐパッキングとして、蒲(がま)の茎をはめ込む。



樽工房 樽工房

若き職人たちの地道な作業が、美味しいウイスキーを生む。誇りを持って仕事に臨む姿は美しい。




枕崎の風土が育むシングルモルト。ファーストリリースに集まる期待




ファーストとなるシングルモルト「火の神」は、2026年にリリースが予定されている。また、2025年内には、蒸留棟の一般公開や、蒸留棟と同じ敷地内にビジターセンターを備えたゲスト用のスペース設立も予定されている。



チーフディスティリングマネージャーの松嵜聖彦さんは次のように語る。「枕崎は温暖でありながら、夏は暑く、冬は時には雪が降るほど、複雑な気候。しかも海に近く、潮風の影響もありおそらく熟成が早く進む環境です。そんな環境下にあって、本土最南端の蒸留所からどんなウイスキーが生まれるか、私自身も楽しみにしています」ファーストリリースが待ち遠しい。




火の神蒸留所 火の神蒸留所

「同じグループの『マルス津貫蒸溜所』のアドバイスを受けながら設置した蒸留器ですが、津貫とは異なる味わいを目指しています」と、松嵜さん。



火の神蒸溜所 火の神蒸溜所

樽工房を持つ本土最南端の蒸留所からは、どんなウイスキーが生まれるのか。期待が高まる。

火の神蒸溜所

鹿児島県枕崎市火之神北町388

*ビジターセンターが完成する2025年11月には見学開始予定






菱田蒸溜所(天星酒造株式会社)
県内屈指の超軟水「菱田の地下水」を用いた、まろやかな風味




薩摩半島の反対側、大隅半島でもウイスキー造りが産声を上げた。蒸留所の名前は「菱田蒸溜所」。鹿児島県内随一の軟水といわれる「菱田の地下水」を仕込み水に用いた焼酎の製造元である「天星酒造」が運営する蒸留所である。



菱田地区は良質な伏流水が得られる土地として知られ、明治期には二十数件もの酒蔵が稼働するほど、焼酎造りが盛んな土地だった。「天星酒造」は、そうした酒蔵のひとつとして120年以上前からさまざまな焼酎を生み出してきた。




天星酒造 天星酒造

明治期には二十数軒を数えた菱田地区の酒蔵も、現在では「天星酒造」1軒のみとなってしまった。(©天星酒造)




手掛けた焼酎の品評会での金賞受賞を機にウイスキー造りを開始



「天星酒造」のフラッグシップ的な銘柄である焼酎の「天星宝醇 赤 」が、日本唯一の洋酒品評会である「東京ウイスキー&スピリッツコンペティション」の焼酎部門で2021年、2022年と2年連続で最高金賞を獲得したのを機に、「菱田の水」を用いたウイスキーを造る気運が高まり、蒸留所開設となった。




菱田蒸溜所 菱田蒸溜所

モルトウイスキーとグレーンウイスキーの両方を製造することができる蒸留器を導入。数年後には同一蒸留所内でのブレンデッドウイスキーの製造も予定されている。




2022年にウイスキー製造免許を取得。モルトウイスキーとグレーンウイスキーの製造が始まった。そして2025年3月、初のオフィシャルボトル「菱田蒸溜所ニューボーンPreludeⅠ」が発売された。

 

 

 

熟成期間3年未満という短期間ではあるものの、超軟水と称される極めて柔らかな菱田の名水と、大隅半島の温暖な気候により、柔らかな口当たりのウイスキーが生まれた。くわえて、「天星酒造」独自の「早垂れ蒸留法」をウイスキーの蒸留にも用いることで、焼酎と同様、滑らかでクセのない風味を得ることができた。





産声を上げたばかりの蒸留所に寄せられる励ましの声



「菱田蒸溜所」の取締役を務める中原 優さんが、以前は滋賀県の「長濱蒸溜所」でウイスキー造りに携わっていたスタッフであることが物語るように、「菱田蒸溜所」は日本最小の蒸留所として知られる「長濱蒸溜所」と姉妹蒸留所の提携を結び様々な技術交流も行っている。

 

 

また、産声を上げたばかりの小さな蒸留所には、全国の同業者からも、暖かい励ましの言葉が寄せられている。



菱田蒸溜所 菱田蒸溜所

蒸留所のスタッフは7名。後列中央が、製造責任者の中原 優さん。(©天星酒造)




2025年3月11日に発売開始となった、初のオフィシャルボトル「菱田上流所 ニューボーン Prelude Ⅰ」。 2025年3月11日に発売開始となった、初のオフィシャルボトル「菱田上流所 ニューボーン Prelude Ⅰ」。

2025年3月11日に発売開始となった、初のオフィシャルボトル「菱田蒸溜所 ニューボーン Prelude Ⅰ」。

菱田蒸溜所

鹿児島県曽於郡大崎町菱田1270

Tel:099-477-0510 /営業時間:9:00~16:30

休館: 土・日曜・祝日・年末年始

入館 無料/売店 無し

*見学の場合は事前連絡が必要

 





巡り歩いた4軒の蒸留所いずれもが、独自の技術を持ち、それを活かした個性豊かなウイスキ造りを誇りを持って推進していた。と同時に、お互いに切磋琢磨しながらも、情報交換などを絶えず行い、鹿児島県全体としてクラフトウィスキーの魅力を高めていこうとする意気込みも感じられた。ジャパニーズウイスキーに日本だけでなく世界からも高い関心が集まっている現在、今後、鹿児島県がその勢いを牽引していく中核となっていくのは間違いないだろう。

 

 

 



鹿児島の旅の夜は、この2軒のバーで鹿児島ウイスキーを心ゆくまで味わいたい




鹿児島を旅したらぜひ訪ねたい、鹿児島発のジャパニーズウィスキーを堪能できるバー2軒を紹介しよう。今回紹介した醸造所のウィスキーを並べて試飲するというのも、ここだけの贅沢だ。




ザ セラー N バロン・ナガサワ

ザ セラー N バロン・ナガサワ ザ セラー N バロン・ナガサワ

鹿児島の名門ホテル、SHIROYAMA HOTEL kagoshima のメインバー。カウンターで気軽に、ソファ席でくつろぎながらと、楽しみ方はさまざま。ウイスキーベースのカクテルでは、「シングルモルト津貫」とアマレットを合わせた「ゴットファーザー」などがおすすめ。

 

ザ セラー N バロン・ナガサワ
鹿児島県鹿児島市新照院町41−1 SHIROYAMA HOTEL kagoshima 4F
0570-07-4680 (ナビダイヤル)
営業時間:平日 17:00~23:00(LO 22:30)、土日祝 16:00~23:00(LO 22:30)
※営業日、営業時間は、状況により変更になる場合あり。要確認を。

ザ セラー N バロン・ナガサワのHPはここをクリック



霧島神宮駅オールデイズラウンジ 光芒─cobo─

JR九州と株式会社IFOO(イフ―)が提携し、駅と地域の賑わいを目標とした駅舎リニューアルと沿線活用プロジェクトの一環として、霧島神宮駅をリニューアルオープン。鹿児島のウイスキーを味わう「光芒」のほか、ギャラリーやプライベートサウナも隣接。

 

霧島神宮駅オールデイズラウンジ 光芒─cobo─
鹿児島県霧島市大窪418-3
0570-07-4680 (ナビダイヤル)
営業時間:平日 カフェ 10:00~17 :00(ソフトドリンク・アルコール・デザートセット)

ブランチ  8:30~12:00( 植物性素材を使用したブランチセット)

※定休日は不定休確認を。

芒のInstagramはここをクリック





Text by Masao Sakurai(office clover)
Photography by Azusa Todoroki(Bowpluskyoto)

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