有田焼創業400年のメモリアルイヤー 「深川製磁」がパリと東京で魅せる伝統と革新

2016.11.18

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パリ「メゾン・エ・オブジェ」出展や、ヨーロッパでの本格的なアートデビューも

今年は有田焼創業400年のメモリアルイヤーにあたり、国内外で数々のイベントが開かれています。

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「深川製磁」もパリの国際見本市「メゾン・エ・オブジェ」に出展し高い評価を受け、フランスを中心にドイツ、イギリス、ロシア等海外での新たな展開をスタートさせました。その中のひとつにパリの中心地にあり、ミロ、マティス、シャガールなどと共にモダンアートの芸術を世に広めた老舗モダンアートギャラリー「GALERIE MAEGHT」での本格的なアートデビューがあります。

冒頭写真の彫刻的造形の象は「フカガワブルー」の最新表現と言える作品です。モチーフの象は、レッドリスト(希少性の高い野生生物のリスト)に指定されている動物。そこに工芸の希少性が重ね合わされ、奇しくもレッドとブルーで一つの作品が完成しているのです。そのダブルミーニングを読み解くことが、このアート作品を楽しむポイントにもなっています。

一方、日本の墨の持つマットな質感や深みの有る黒を焼き物で表現した「SUMIコレクション」は「深川製磁」が独自に開発した新しい技術ですが、形姿やデザインの大本は初代から伝わるものを踏襲し更に深化させたものです。このように伝統と革新を自在に取り合わせることができるのが、老舗の実力なのです。パリでの好評の理由はその辺りにも有りそうです。

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またゲストクリエーターのビートたけし氏、佐藤可士和氏とのコラボ作品も話題を呼びました。凱旋展が森アーツセンターギャラリーや伊勢丹新宿店で行われたので、ご覧になった方も多いと思います。「深川製磁」の新たな魅力を世界に発信し、未来に向けて次の400年につながる素晴らしい企画でした。

 

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