あってもいいかも、という想いが生み出したユニークな逸品「竹はさみ」

2015.12.21

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曲げやすくて強い竹なら、はさみも作れるはず

すべて竹でできている「竹はさみ」。形は大きな和ばさみ(糸切りばさみ)のよう。とてもユニークな作品です。

大分県に工房を構える木竹作家の中村さとみさんは竹の繊維質の強さに魅せられ、その硬さを利用してどんなものが作れるか、可能性を常に探っています。この竹はさみは竹で作った作品の第1号。洋ばさみのように2つのパーツを組み合わせて作ってみたこともあるそうですがうまく行かず、最終的にこの形になったそう。

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遊び心たっぷりのデザイン。でもしっかり紙が切れる

持ち手と刃を別々に製作後、接合して完成になります。持ち手はまっすぐな状態の竹に火をあてて曲げる“火曲げ”という技法で二つ折りにされます。

持ち手の先はその時使う竹の特徴を見ながら調整しているそうですが、カーブ部分の厚さは2mmになるよう削られています。刃は持ち手に合わせて接合部分の幅が決まるため、ひとつひとつ、その竹に合わせた調整がされています。竹は曲がり具合や厚さなどが均一ではないため、使う竹に合わせて都度調整が必要になるのです。

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自分が関心のある生活用品にこだわる

11年もの間、木工の家具職人として活動していた中村さん。竹の素材に魅力を感じて、大分・別府で竹細工を学ぶことに。機械加工に適さない作品、手仕事でしかできない作品を手掛けたいという想いから竹細工の道に進んだそう。

はさみの他はスプーンや箸など食にまつわるカトラリーが中心。食べることが好きで、身近で自身が関心を持てる生活用品の制作を続けています。

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竹はさみ
価格:6482円(税抜き)
サイズ:長さ17.7cm×幅5cm
http://luluweb.com/ec_item.php?itm=33

 

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