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高知城と現存する建物:「美しき城」 vol.36 萩原さちこ

2016.10.03

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天守と追手門がセットで残る、唯一の城

高知城を訪れたら、登城口になっている追手門の前で一度立ち止まりましょう。そこが、最初の撮影スポットです。正門にあたる追手門は1801(享和元)年に再建されたもの。背後には、1749(延享2)年に建てられた天守がそびえます。天守と追手門がセットで現存し、ワンショットで収められるのは高知城だけです。

本丸御殿も現存します。全国に御殿は4棟しか残らず、もちろん天守と本丸御殿がセットで現存するのは全国で唯一。天守に本丸御殿が接続する構造も希少です。上段ノ間左側の帳台構の裏側は警護の武士が待機する武者溜になっていて、裏手からその構造を見ることもできます。

本丸内の建造物が多く現存していることも、高知城の魅力です。15棟の現存建造物のうち11棟が本丸に集結。本丸というスペース内で門や櫓などの建造物がどうレイアウトされ、どんなふうに連動しているかがよくわかります。それが現存建造物なのですから、見応えは申し分ありません。儀式の際に藩主が使用した本丸南側の黒鉄門をはじめ、納戸蔵、廊下門、東多聞、西多聞などが残っています。

 

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