雲をつかむ 原美術館 原六郎コレクション雲をつかむ 原美術館 原六郎コレクション

Events

【開催中〜2023/1/9(月・祝) 群馬県・原美術館ARC】

2022.5.25

「雲をつかむ:原美術館/原六郎コレクション」

青い空と深い緑に抱かれた自然豊かな環境で美術体験が叶う、群馬県の「原美術館 ARC」にて、「雲をつかむ:原美術館/原六郎コレクション」展が開催中だ。会期は第一期が2022年9月4日(日)まで、第二期が2022年9月10日(土)から2023年1月9日(月・祝)まで。期間中は、現代美術の「原美術館コレクション」と東洋古美術の「原六郎コレクション」を2期に分けて展観する。

辰野登恵子「無題 97-4」 辰野登恵子「無題 97-4」

辰野登恵子「無題 97-4」1997年 カンヴァスに油彩 218×291cm(第1期(春夏季)出品作品)

「雲をつかむ」という言葉は漠然としてとらえどころのない様を表し、少々ネガティブな印象を与えるが、それとは反対に、非現実的と思われることにあえて挑戦する姿勢、といったポジティブな言葉と捉えることもできる。


山口長男「かたち」 山口長男「かたち」

山口長男「かたち」1952年 木板に油彩 186 x 186 cm(第1期(春夏季)出品作品)

現代美術ギャラリーA、B、Cでは、そのような「雲をつかむ」という言葉を基に、作家が自己や美術、社会の本質をつかもうと独自の理論・手法を編み出して制作した作品や、概念を作品化したもの、不可解な光景が連なる多義的な写真作品などを展示。

「仏涅槃図」桃山時代 絹本著色 「仏涅槃図」桃山時代 絹本著色

「仏涅槃図」桃山時代 絹本著色 一幅 163.0 x 108.9 cm(第1期(春夏季)出品作品)

一方、特別展示室「觀海庵(かんかいあん)」では、雲を描くことで場面を転換したり、時の流れを表したりする日本近世絵画や、仏教絵画における雲の表現を鑑賞できる。また、円山応挙の『淀川両岸図巻』(下図)を巻き替えながら通年で展示。本図を描くための応挙の淀川体験と意図を、下図から読み解いていく。


2021年4月に「原美術館」とその別館「ハラ ミュージアム アーク」が活動を集約し、リニューアルオープンした「原美術館ARC」では、建築家の磯崎新が設計を手がけ、 やわらかい自然光が降り注ぐシンプルな空間の中で、ゆったりと現代美術を鑑賞できる。さらに、書院造をモチーフにした静謐な和の空間が広がる特別展示室「觀海庵」や、アンディ ウォーホルやオラファー エリアソンなど、国内外のアーティストの作品が並ぶ庭も広がり、見どころが満載だ。


近隣には、古くから湯治場として知られる「伊香保温泉」や名門ゴルフコース「伊香保カントリークラブ」など、観光やレジャースポットも充実しているので、この機会にぜひ足を運んでみては。

 

◆展覧会名 雲をつかむ:原美術館/原六郎コレクション
【会期】第1期(春夏季) 開催中~2022年9月4日(日)
    第2期(秋冬季) 2022年9月10日(土)~2023年1月9日(月・祝
※特別展示室・觀海庵は、第 1期、第2期ともに会期中各1回の展示替えがあります。
【会場】原美術館 ARC
【開館時間】9:30~16:30(入館は16:00まで)
【休館日】木曜日(祝日と8月、12月29日を除く)、展示替え期間、1月1日、冬季
【入館料】一般 1,100円、大高生 700円、小中生 500円
原美術館 ARC メンバーシップ会員は無料
学期中の土曜日は群馬県内の小中学生の入館無料
ぐーちょきパスポートをご提示の方、70 歳以上の方、障がいのある方は特別料金規定あり

最新情報をニュースレターでお知らせするほか、エクスクルーシブなイベントのご案内や、特別なプレゼント企画も予定しています。

Events

2023.9.26

「世界のムナカタ」の全容を辿る大回顧展「生誕120年 棟方志功展 メイキング・オブ・…

Events

2023.9.25

レオナルド・シーニとロッテ・デ・ベアの初タッグ。東京二期会オペラ『ドン・カルロ』

Events

2023.9.11

英傑たちの激闘の時代のトークイベント『豊臣大坂城と大坂の陣 ~秀吉の夢・家康の野望~…

Events

2023.9.5

京都料亭「山荘 京大和」×「パーク ハイアット 京都」料理と能の饗宴。一夜限りの「観月…

Events

2023.9.2

九谷焼を代表する二つの窯元が銀座で競演。「𠮷田の金と上出の青 錦山窯×上出長右衛門窯…

ページの先頭へ

最新情報をニュースレターでお知らせするほか、エクスクルーシブなイベントのご案内や、特別なプレゼント企画も予定しています。