細川亜衣の四季の鍋「炙り鍋」細川亜衣の四季の鍋「炙り鍋」

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細川亜衣 四季の鍋

2023.10.28

細川亜衣さんのレシピ 秋の鍋「炙り鍋」











鍋といえば、コトコト煮込むイメージがあるが、今回、細川亜衣さんにご紹介いただいたのは、炙った肉や野菜をスープと共にいただく「炙り鍋」。
「一般的な鍋のイメージとは違いますよね。スープと炙った素材を敢えて鍋としていただく。これは『変わりゆく鍋』とでも言いましょうか」。

肉も野菜も炙ることで、食材の美味しさが凝縮し、香りはより豊かになる。そこに優しい味わいのスープで煮込むのではなく、素材それぞれの味わいを重ね合うように味わう。一般的な鍋とは違って、味わいもスタイルも自由に変化ができる鍋である。










一度炙った秋の味覚を鍋へ。 一度炙った秋の味覚を鍋へ。

一度炙った秋の味覚を鍋へ。





そのままでも美味しい焼き豚をスープでいただく贅沢。 そのままでも美味しい焼き豚をスープでいただく贅沢。

そのままでも美味しい焼き豚をスープでいただく贅沢。





焼き豚もごぼうのごまあえも、もちろんそのままでも十分美味しい。それらを野菜に包んだり、スープと共に頂いたり、薬味をたっぷり乗せてみたり、銘々皿の中で、さまざまな味わいを作り出す、そんな楽しさもある。

 

秋を感じ始めた頃から、細川家の食卓に最もよく登場しているのが、この「炙り鍋」。冬は白菜や大根、夏はなすやトマトなど、旬の野菜を取り入れて一年中楽しめる鍋である。







焼き豚 (作りやすい分量)

豚肩ロースかたまり  400g
たれ
赤みそ  30g
しょうゆ  10g
みりん  10g.
酒  10g+20g

 

豚肩ロースはたれの材料を混ぜたところにひたして1時間以上おく。
フライパンを中火で熱し、たれを軽くぬぐった豚肉を脂身の多い面から焼く。
全体に焼き色がついたら。150℃に温めたオーブンに入れ、約30分焼く。
途中で転がしながら全体にまんべんなく火を通す。
芯温45℃位で止め、オーブン内の余熱で10分ほどおき、60℃くらいまで上げる。
粗熱が取れるまでおく。
フライパンの脂をのぞいて漬けだれを戻し入れ、追加分の酒を加えて中弱火にかける。
とろりとしたら火を止める。焼き豚はたれを絡めておく。
焼き豚を薄切りにし、たれをかける。








ごぼうのごまあえ(作りやすい分量)






ごぼう  100g
水  ごぼうがかぶるくらい
酢  10g
塩  適量
すりごま  適量

 

ごぼうは皮を洗い、食べやすい長さに切って鍋に入れる。
太い場合は5-7mmほどの太さに切り分ける。
かぶるくらいの水を注ぎ、酢と塩を加えてごぼうがやわらかくなるまでふたをしてゆでる。
柔らかくなったら火を止め、そのままゆで汁にひたしておく。
供する前にたっぷりのすりごまであえる。






栗みそ(4人分)

 

みそ  40g
ごま油  5g
すりごま  5g
ゆで栗  10g

 

みそ、ごま油、すりごまをよく混ぜ、仕上げにゆで栗を適当に砕いて混ぜる。






炙り鍋(4人分)

炙り鍋レシピ 炙り鍋レシピ






水  1リットル
昆布  15g
いりこ  10g
酒  50g
塩  6g

汁の具
ゆで栗  4個
しいたけ  4個
さといも  4個

 

その他の具
焼き豚
ごぼうのごまあえ
みょうが
しょうが
青菜、サラダ菜、ベビーリーフなど(生で食べておいしいもの)

 

昆布、いりこを分量の水に一晩ひたして冷蔵庫に入れ、水だしを取る。
土鍋にだしを濾し入れ、酒と塩を加えて煮立てる。
栗とさといもはあらかじめ柔らかく蒸し、皮をむく。
しいたけはかたいところを除く。
それぞれバーナーか焼き網でほんのり焼き色がつくまで炙る。
土鍋の汁に炙り栗、しいたけ、さといもを加えて弱火でふたをして煮る。
焼豚は薄切りにし、煮詰めたたれをかけ、奈良漬を刻んで添える。






銘々皿 銘々皿





別の器にごぼうのごまあえ、しょうがとみょうがの千切り、青菜、栗みそを添える。

 

各自で青菜を手に取り、焼き豚、ごぼう、しょうが、みょうがを巻いて食べる。
その後、各自で好みのタイミングで碗に鍋の汁と具をよそい、そのまま食べる。
途中栗みそを加えたり、焼き豚を入れて、味に変化をつけてもよい。

 

 

→細川亜衣さんのレシピ 夏の鍋「焼きなす鍋」

 

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細川亜衣さんのレシピ 冬の鍋「赤ワイン鍋」

 

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細川亜衣さんのレシピ 夏の鍋 「赤鍋」

 

 

 

細川亜衣 Ai Hosokawa

 

料理家。熊本・taishojiにて料理教室や料理会などを主宰。「トースト」(BON出版)、『料理集 定番』(アノニマ・スタジオ)、「旅と料理」(cccメディアハウス)、「taishoji cookbook 1.2」(晶文社)など多数を発売中。

 

Photography by Ai Hosokawa

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