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2025.7.2

「星のや富士」宿泊記 その3 雨を五感で楽しむ非日常体験「梅雨グランピング」

「非日常」をテーマに、各施設それぞれが独自のホスピタリティでゲストを迎える「星のや」。そのホスピタリティのひとつが、ゲストが参加する多彩なプログラムです。土地の文化や伝統をベースにして作り込まれた各プログラムは、「星のや」の新たな魅力となっています。





「星のや富士」宿泊記の第3回では、季節の恵みや魅力を楽しむグランピング企画「梅雨グランピング」をご紹介します。雨の森だからこそ感じる音や色、香りなど、雨が作り出す自然の美しさを五感を通じて体験できるプログラムです。この企画開発に携わった「星のや富士」のスタッフによる開発秘話をご紹介します。









日本初のグランピングリゾート「星のや富士」で非日常体験

 

昨今すっかり定着した感の「グランピング」。日本に広まったきっかけとなったと言われるのが、「星のや」の4施設目「星のや富士」の誕生でした。河口湖を見下ろす広大な敷地には、アカマツをはじめとする針葉樹を中心とした木々で構成した森が広がり、その中にキャビンと呼ばれる客室やダイニング、クラウドテラスがあり、まさに自然を体感できる空間とともに遊び心と発見の多いアクティビティが人気の施設であり、目前には富士山という好立地を求めて、世界中から多くの観光客が訪れています。

 

 





レセプションで受付を済ませたら、車を乗り換えて、ホテルへ。 レセプションで受付を済ませたら、車を乗り換えて、ホテルへ。

レセプションで受付を済ませたら、車を乗り換えて、ホテルへ。






6月10日から7月20日までの期間、雨の森を楽しむ、新しい発想のグランピング「梅雨グランピング」がスタートしました。
雨の中でグランピング? どんな楽しい提案があるのか、その企画をご紹介していきます。





雨の中で体験する、香り、音、雨音のリズムで心が解き放たれていく

 

新緑が芽生える梅雨の時季には、雨が葉に当たる音や湿った土の匂い、霧に包まれた森や山の景色などの非日常を五感で楽しむのが「梅雨グランピング」です。梅雨限定のスイーツやカクテルのほか、五感で楽しむ「雨の森のディスカバーウォーク」や、梅雨の期間のみ登場する「雨音カウンターテーブル」、さらに「絵はがきづくり」など、雨を存分に楽しむ仕掛けについて、この企画の担当をした「星のや富士」の広報であり、グランピングマスターの北垣沙野さんにお話を伺いました。






自然の中で育ったと語る北垣さんですが、ここの自然は別格だと語ります。 自然の中で育ったと語る北垣さんですが、ここの自然は別格だと語ります。

自然の中で育ったと語る北垣さんですが、ここの自然は別格だと語ります。





「『星のや富士』は森の中の施設ですので、季節の移ろいを五感で楽しんでいただくことができるのが自慢のホテルです。グランピングというと、晴れの日の楽しみと思っていらっしゃる方も少なくないと思いますが、ここでは雨の日には雨がつくり出す美しさを体験いただきたいと思っております。お部屋にポンチョと長靴を用意していますので、ぜひ外に出かけていただき、雨の森を体感いただきたいと思います」。

 






敷地最上位にあるクラウドテラス。たき火やライブラリーカフェがあります。 敷地最上位にあるクラウドテラス。たき火やライブラリーカフェがあります。

敷地最上位にあるクラウドテラス。焚き火やライブラリーカフェがあります。






クラウドテラスは階段状にテラスがあり、好きな景色の中でゆっくりくつろげます。 クラウドテラスは階段状にテラスがあり、好きな景色の中でゆっくりくつろげます。

階段状のクラウドテラスでは、お気に入りの場所を見つけてゆっくりくつろぐことができます。






特に梅雨の頃の森は、芽吹いて間もない葉が優しく輝き、そこに降る雨の粒はより緑を引き立て、また土の香りや雨音が私たちの心をゆっくりと解きほぐしていくと言います。

 

「『星のや富士』に配属になって6年経ちます。ここに来る前は、雨だとちょっとイヤだな~と思うこともありましたが、雨の美しさ、雨の日にだけ見える神秘があることを知って、この五感を満たす自然の神秘を皆さまにも体験いただきたいと強く思うようになりました。この体験が今回の企画を考えるきっかけです」。






梅雨限定の特別シート「雨音カウンターテーブル」で絶景を楽しむ

 

まずご紹介するのが、「梅雨グランピング」の期間だけクラウドテラスに登場する「雨音カウンターテーブル」です。一見、テラスに無作為に置かれているように見えるカウンターテーブルは、北垣さんが選んだ絶景ポイントなのだとか。さらにカウンターテーブルの屋根には美しい布が張られており、その雨音が自然に織りなうリズム「1/fのゆらぎ」を感じることができると教えてくれました。




「カウンターテーブルは、椅子に座った時に景色がどう見えるのかを考えて、設置場所を微調整しながら決めました。そしてカウンターテーブルのルーフに張られた青色の織物は、隣接する富士吉田市の名産地である富士山麓の織物を使用しています」。

 

古くから機織りの名産地であった富士吉田市は、発色のよさや高密度の技法などが特長の富士山麓の織物をセレクト。かつては着物の裏地に使われていたが、現在はネクタイや洋服の裏地、傘などに使われています。今回は傘に使用される織物を使用していることから、雨に強く、さらに雨音が心地よく響くと言います。さらに青色は、梅雨の頃の緑との相性を考えてセレクトしたと語ってくれました。





「雨音カウンターテーブル」のこだわりのルーフについて説明をしてくれる北垣さん。 「雨音カウンターテーブル」のこだわりのルーフについて説明をしてくれる北垣さん。

こだわり抜いた「雨音カウンターテーブル」について語ってくれる北垣さん。






ルーフに選んだ青の織物が、周辺の緑と馴染んでいるのがわかります。 ルーフに選んだ青の織物が、周辺の緑と馴染んでいるのがわかります。

緑に馴染んだ青のルーフ。






雨雲やバブルの先にある幻想的な世界観のスイーツとカクテル

 

また、梅雨限定のスイーツやカクテルが登場します。

「季節によってテーマが変わる『森のひととき』と名付けられたスイーツ。梅雨限定の『雨の森のひととき』は、より雨を楽しんでいただけるサプライズを仕込みました。チーズケーキの上に乗った綿あめを雨雲に見立て、ご自身で雨が降るようにブルーキュラソーをかけていただきます。すると綿あめが解けて、中から色鮮やかなフルーツとチーズケーキが現れるスイーツです。甘さと酸味が調和する優しい味わいに仕上げています」。






「雨の森のひととき」は14時30分~17時30分、無料でいただくことができます。 「雨の森のひととき」は14時30分~17時30分、無料でいただくことができます。

「雨の森のひととき」は14時30分~17時30分、無料でいただくことができます。






さらに梅雨限定のカクテルにもちょっとした驚きの仕掛けがあります。

「この時期に楽しめるアジサイをテーマに、梅のシロップやベリーの香りを閉じ込めたオリジナルカクテルです。カクテルの上には霧をイメージしたバブルを乗せ、そのバブルがはじけると、霧が晴れるようにベリーの華やかな香りに包まれます」。

雨の日には思いがけない発見がある、そんなメッセージが込められているスイーツとカクテルは思わず笑みがこぼれることでしょう。






球体のバブルが風に揺れ、いつはじけるかドキドキ。 球体のバブルが風に揺れ、いつはじけるかドキドキ。

球体のバブルが風に揺れ、いつはじけるかドキドキしてきます。






低アルコールの軽い飲み口のカクテル。19時~22時(21時30分ラストオーダー) 2,180円(税・サービス込) 低アルコールの軽い飲み口のカクテル。19時~22時(21時30分ラストオーダー) 2,180円(税・サービス込)

低アルコールの軽い飲み口のカクテル。19時~22時(21時30分ラストオーダー)2,180円(税・サービス込)






グランピングマスターから学ぶ、森の楽しみ方の見つけ方

 

今回ぜひ体験いただきたいのが、『雨の森ディスカバーウォーク』です。雨降る中、ポンチョと長靴を身に着けて、グランピングマスターと共に森の散策に出かけます。枝や葉が自然に落ちた地面は、まるでふわふわの絨毯の様で、空を見上げれば高く伸びた木々の中から雨粒がゆっくりと落ち、雨に濡れた木々はより深い色となり、どこからか香ばしいような香りが立ち込めます。グランピングマスターによる木々の種類のお話や、季節による森の移り変わり、足元に落ちている松ぼっくりが雨に濡れるとしぼみ、乾くと開く、そんな話を聞きながら、自然の不思議と共に、私たちはこの自然に生かされているのだという敬意の感情も芽生えていきます。

 

 







「都会では感じることがない体験が森には多くあります。お子さんだけではなく、大人の方にもぜひ体験いただきたいと思います。お客さまの中には木々に詳しい方もいて、私たちが教えていただくこともたくさんあります」と北垣さん。






雨の森ディスカバーウォーク 雨の森ディスカバーウォーク

雨に濡れるのが不思議と心地よくなってきます。







また、「梅雨グランピング」の時季にはクラウドテラスや散策路に、雨粒が当たると音を奏でる「レインドラム(タングドラム)を設置します。

「個人的には水琴窟をやりたいと思っていたのですが、大きな岩をクラウドテラスに設置するのは難しいので、気軽に楽しめる手のひらサイズのレインドラムを用意して雨音の演奏を楽しんでいただきたいと思っています」。






雨粒が当たることで音が鳴る「レインドラム(タングドラム)。 雨粒が当たることで音が鳴る「レインドラム(タングドラム)。

雨粒が当たることで音が鳴る「レインドラム(タングドラム)。







他にも毎朝体験できる「薫る森の蒸留」体験では、旬の果実である梅を地元の桃農園さんにご協力いただき、梅を蒸留した香りを楽しめたり、雨でにじむ水彩色鉛筆を使った自分だけ「絵はがきづくり」体験も楽しだり、雨の日だからといって部屋に閉じこもることなく楽しめる企画がたくさん用意されています。

 

 







「『絵はがきづくり』はここの風景を描いたスケッチに色鉛筆で色を塗っていただき、その後、雨に濡らしていただくと水彩画のような仕上がりが楽しめるものです。スケッチからご自身で描きたい方には真っ白な紙をお渡ししています。雨の日はいつも以上に五感が冴えてくるものです。ご自身の感性でアートに取り組む時間を楽しんでいただくご提案もしています」。







「絵はがきづくり」7時半~19時 無料。 「絵はがきづくり」7時半~19時 無料。

「絵はがきづくり」7時半~19時 無料。







忙しい日々の中では、雨を鬱陶しいと感じることは多くありますが、「星のや富士」に滞在していると、静寂の中に響く雨音や雨でより強くなる木々や土の香り、そのすべてが心地よく、そして心の疲れを洗い流し、パワーチャージがされていくような感覚に包まれます。雨もいいものだな、そんな感情に包まれた滞在でした。

 

 

 

 

 




◆星のや富士「梅雨グランピング」

 

・開催日:2025年6月10日~7月20日
・対象 :宿泊者(雨音BARのアルコールカクテルの提供は、20歳以上の宿泊者限定)
・予約 :不要

 

「星のや富士」宿泊記 その1 大自然に抱かれた日本初のグランピングリゾートで、たき火の炎を見つめる至福のひととき

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◆丘陵のグランピング「星のや富士」とは

河口湖を望む丘陵に建つ、日本初のグランピングリゾートと呼ばれる「星のや富士」。広大なアカマツの森の中で愉しめる体験型の食事や、焚き火を眺めながら過ごすひと時が過ごせます。全40室のキャビン(客室)はテラスにソファや焚き火台があり、室内でもアウトドア気分が味わえます。また全室にグランピングマスターがつき、滞在をサポートしてくれますので、最高の時間と体験が約束されています。

 

 

 

Text by Yuko Taniguchi
Photography by Natsuko Okada(Studio Mug )

 





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