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オークライズムを紐解く12の扉

2019.8.19

8. オークラの庭園が再び私たちを癒す〜日本の豊かな四季の彩りの楽しみ

2019年9月、新しい時を刻み始める「The Okura Tokyo」。新しいオークラは「オークラ ヘリテージウイング」と「オークラ プレステージタワー」の2棟からなり、オークラの真髄や伝統は継承されつつ、さらなる進化を遂げるという。オークラの魅力を再確認し、新しいThe Okura Tokyoの姿に迫る12のストーリー。

日本の庭園文化を生かし、虎ノ門の街に憩いの場所をつくる

The Okura Tokyoが位置するのは、霊南坂、江戸見坂、汐見坂の3つの坂に囲まれた約2.6haの傾斜地。19mの高低差があるダイナミックな敷地の南には、41階建ての高層棟「オークラ プレステージタワー」。このタワーの28階以上に、現代の東京を表現する躍動感や洗練に和のアクセントを加えた、コンテンポラリー・ラグジュアリーホテルを設置した。敷地中央には「和を継ぐホテル」をコンセプトに、ホテルオークラ東京で親しまれた意匠を現代的なデザインへと昇華させた客室とレストランで構成される、17階建ての「オークラ ヘリテージウイング」が。霊南坂と江戸見坂の角にある、伊東忠太の設計で1928年に建てられた国の登録有形文化財「大倉集古館」も、ホテルと同じタイミングでリニューアルオープンする。

The OkuraTokyoの全体図。 The OkuraTokyoの全体図。

The OkuraTokyoの全体図。右上にある建物がオークラ プレステージタワー、左下に突き出ている建物はオークラ  ヘリテージウイング。建物に囲まれた広場「オークラスクエア」には水盤があり、右下に大倉集古館がある。

そして、この3つの施設の間に位置する、ホテルの正面エントランス前には、内外の賓客を迎えるにふさわしい広場「オークラスクエア」がある。これ以外の部分にあたる北側〜東側の約1.3haの緑地は「オークラ庭園」として整備され、施設と周辺環境を調和させる、都会のオアシスのような役割を果たすこととなる。

 

実は本館の7階部分には、宿泊客や茶室の利用者だけが見ることができる枯山水=曲水庭が存在していた。今回のオークラ庭園にはその曲水庭の考え方を反映。オークラスクエアの中央に配置される水盤を起点として、石や砂利を用いて抽象化した水の流れが庭園内を回遊する。

本館にあった曲水庭。手入れの行き届いた美しい庭は宿泊客の心に安らぎを届けた。 本館にあった曲水庭。手入れの行き届いた美しい庭は宿泊客の心に安らぎを届けた。

本館にあった曲水庭。手入れの行き届いた美しい庭は宿泊客の心に安らぎを届けた。

霊南坂と汐見坂の角には、オークラ庭園のシンボルツリーとして大銀杏を移植。またクリスマス時期にライトアップされていた本館前のヒマラヤスギやクスノキの巨木なども庭園内に移植され、訪れる人を出迎える。汐見坂から庭園に足を踏み入れるとすぐに広がるのは、開放感溢れる芝生の広場。また、大倉集古館から霊南坂に沿って設置された通路の周りにも木々が植えられるとともに、同館に収蔵されていた石灯籠なども展示される。

2018年に大銀杏が移植される様子。オークラに季節の移ろいを告げていた大銀杏が再び蘇る。 2018年に大銀杏が移植される様子。オークラに季節の移ろいを告げていた大銀杏が再び蘇る。

2018年に大銀杏が移植される様子。オークラに季節の移ろいを告げていた大銀杏が再び蘇る。

オークラ ヘリテージウイングの北側には、高低差を利用して石組みで水が流れ落ちるような瀑布(ばくふ)を表現したエリアが。初夏に咲き誇るアヤメやカキツバタが植えられた湿地や、日本の草花が楽しめる草地なども用意され、都会の真ん中にいることを忘れてしまいそうだ。さらに、オークラ ヘリテージウイング4階に移設オープンする日本料理「山里」の個室の前庭は、岩組みと木立で山から海への水の流れを表現。「峡谷」「深淵」「荒磯」「海辺」と、部屋ごとに異なる景観が楽しめるようになっているのも魅力だ。

 

一方、オークラ プレステージタワーの東側には、地域に開かれた緑豊かな公園を整備。オークラ庭園と同じく、梅香る早春から紅葉の秋まで、季節ごとに異なる表情を見せてくれる。緑や草花の香りや色彩を通して豊かな日本の四季を感じ取ることができる環境が、世界中からThe Okura Tokyoにやって来る人々を魅了することは間違いなさそうだ。

 

(敬称略)

Text by Shiyo Yamashita
Photography by © The Okura Tokyo

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