2019年9月、新しい時を刻み始める「The Okura Tokyo」。新しいオークラは「オークラ ヘリテージウイング」と「オークラ プレステージタワー」の2棟からなり、オークラの真髄や伝統は継承されつつ、さらなる進化を遂げるという。オークラの魅力を再確認し、新しいThe Okura Tokyoの姿に迫る12のストーリー。
伝統と風格の「オーキッドバー」に加え、
新たなバー空間「スターライト」も誕生する
ホテルオークラ東京は外来客の多いホテルとして知られている。その理由は、“食のオークラ”と言われるように、フレンチ、日本料理、中国料理、カフェテリアなどが揃っていること。そして、もう一つ忘れてはいけないのが、バーの存在だ。
メインバーである「オーキッドバー」は、数あるホテルのバーの中でもオーセンティックで重厚な雰囲気をもつのが魅力。その空気をそのままに、「オークラ プレステージタワー」5階に「オーキッドバー」がオープンする。本館で使われてきた銅板のテーブルをメインテナンスして使い、革張りの椅子は同じ仕様で再製作した。歴史ある調度が醸し出す、風格ある雰囲気が、新しい空間の中にそのまま移されている。オーキッドバーのアイコンであったロングカウンターは、神代(じんだい)ニレの木を使って作り直した。その長さは13メートルにもなる。ここに13席のプレミアムシートが生まれる。


老舗バーに相応しい風格と心地よさを求めて、毎晩多くのお客様が足を運ぶ、オーキッドバー。
トップの写真はオーキッドバーお得意のフレッシュな桃を使ったドン ぺリニヨンのカクテル、ベリーニ。時期によって桃の産地が変わり、それぞれに味わいも違うのだとか。バーテンダーが振るシェイカーをよく見ると、普通とは逆さまに、トップを外側にしている。これはオークラのスタイルだそうだ。


本館当時のオーキッドバー。
このバーではウイスキーの品揃えが充実していることでも知られている。ウイスキーは簡単には入手できないもの、高額なものがよく注文されるという。
大人の空間であるオーキッドバーに対して、東京の街を一望にしながら、食事やアルコールを楽しめるバーラウンジが新設される。オークラ プレステージタワー41階の「スターライト」がそれだ。トップフロアに位置するこのバーラウンジは、「ザ・バー」「ザ・ラウンジ」「ザ・シェフズ・テーブル」の3つのゾーンに分かれていて、シチュエーションに合わせて利用できる。国内ホテル初のトップフロアラウンジだった「スターライトラウンジ」が復活した格好だ。当時は、夜景と生演奏が人気だったという。新しいスターライトでは、人が集まり、賑わう中で美食美酒を楽しむスタイル。ワインセラーも備えている。東京という大都市の楽しみ方を改めて提案してくれる存在になりそうだ。
(敬称略)
The Okura Tokyo
http://www.hotelokura.co.jp/tokyo/toward2019/
1. 多くの人が思い出と重ね合わせる、オークラの面影。「オークラ・ランターン」と「蘭花照明」がThe Okura Tokyoに再び灯る。
2.「三十六人家集三十七帖」と「古今和歌集序」の気品漂う壁面装飾。日本の意匠美が伝統技術によって蘇る。
3.「四弁花文」と「錦張り」。失われつつある日本の美と伝統技術が、オークラの壁面装飾として蘇る。
4. 日本の文様「菱文」と「麻の葉文」が再び蘇る。美しいデザインと職人技が作り出す装飾は美しく心地よい光を創る。
5. 大倉喜七郎が目指したのは、日本の美と文化を世界に発信するホテルだった。
6. 野田岩次郎は大倉喜七郎と最高の建築物、最上級のサービスを追求した。
7. オークラを築いた建築家・谷口吉郎と、オークラを進化させる建築家・谷口吉生。
8. オークラの庭園が再び私たちを癒す〜日本の豊かな四季の彩りの楽しみ
9. 新時代を予感させるファインダイニング「ヌーヴェル・エポック」誕生。
10. オークラのワインセラーに並ぶ、極上のワインの素晴らしき顔ぶれ。
11. 日本料理「山里」と茶室「聴松庵」。オークラから和食の素晴らしさを発信
Photography by Mutsumi Tabuchi
© The Okura Tokyo
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オークライズムを紐解く12の扉
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