オークラワインセラー

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オークライズムを紐解く12の扉

2019.8.30

10. オークラのワインセラーに並ぶ、極上のワインの素晴らしき顔ぶれ。

2019年9月、新しい時を刻み始める「The Okura Tokyo」。新しいオークラは「オークラ ヘリテージウイング」と「オークラ プレステージタワー」の2棟からなり、オークラの真髄や伝統は継承されつつ、さらなる進化を遂げるという。オークラの魅力を再確認し、新しいThe Okura Tokyoの姿に迫る12のストーリー。

ここでしか味わえない極上のワインがオークラには豊富にある。

The Okura Tokyoのワインセラーのストック数は約3万本。国内のホテルのワインセラーは1万本の在庫で多い方だというから、その充実ぶりは群を抜いている。いずれのワインも最高の状態であることが求められていて、温度や湿度がしっかりと管理されている。「オークラのワインだから」と信頼して注文する顧客が多いというのもうなずける話である。

オークラのチーフソムリエの渡部明央。オークラのワインアカデミーではワインについてのレクチャーを行っており、オークラのお料理と共に楽しめる講義は大好評である。 オークラのチーフソムリエの渡部明央。オークラのワインアカデミーではワインについてのレクチャーを行っており、オークラのお料理と共に楽しめる講義は大好評である。

オークラのチーフソムリエの渡部明央。オークラのワインアカデミーではワインについてのレクチャーを行っており、オークラの料理と共に楽しめる講義は大好評である。

「この中には長く熟成させているものも、比較的若いうちに提供するものもありますので、さまざまな熟成感のワインをお楽しみいただけます。フランス・ブルゴーニュ地方のワインは近年入手しにくくなっているのですが、生産者の方々とこれまでの取引でお互いにいい関係を築いてきたこともあり、安定的に手に入れることができています」とチーフソムリエの渡部明央。

 

実は、オークラのセラーは国内にあるだけではない。フランス・シャンパーニュ地方の大手メゾンであるポメリーのカーヴには、オークラ専用のスペースがあり、そこでポメリー ブリュット・ロワイヤル・マグナムの長期熟成を行なっている。そこは、ポメリー社が所有するクレイエールと呼ばれるガロ・ローマ時代の石灰岩採掘場で、全長18キロメートルにも及ぶ巨大な地下セラー。温度は年間通して10度ほど、湿度は90%だという。シャンパーニュの熟成には理想的な環境だ。


ポメリーにはオークラ専用の蔵がある。このような蔵を持つホテルは国内でもオークラだけである。 ポメリーにはオークラ専用の蔵がある。このような蔵を持つホテルは国内でもオークラだけである。

ポメリーのカーヴにはオークラ専用のスペースがある。このようなスペースを持つ国内のホテルは現在オークラだけである。右は、ヴランケン・ポメリー・モノポールグループ 創立者兼代表取締役 ポール=フランソワ・ヴランケン、左はホテルオークラ東京  会長の池田 正己。

「ポメリーのカーヴに行ったときにオークラ専用のスペースをご相談したら、思いの他受けてもらえました」というから、ここにも長い付き合いを感じさせる。

 

「シャンパーニュでは、クリュッグも昔からたくさん買い付けています。9月のグランドオープンのときには、各レストランで熟成させたマグナムボトルのクリュッグをグラスでお出しするつもりです」と渡部は語る。熟成感のあるクリュッグをグラスで提供するのは、オークラらしいもてなしとして話題になりそうだ。

 

渡部は「ホテルオークラ ワインアカデミー」のマネジャー兼主任講師でもある。2006年に開講した人気の講座で、いちばんの特徴は料理が出ることだ。ワインだけをテイスティングするワインスクールとは違い、ワイン文化全体を楽しむことが目的だ。「ワインに合った和洋中の料理を自前でお出しできますから、それが楽しみの方もいらっしゃいます」と渡部。料理の後にはチーズが出て、チーズの知識も得られるという。The Okura Tokyoにはソムリエが12人いる。そのほかに、ワインに関わる仕事をしてなくても、ソムリエやワイン・エキスパートの資格を持っている従業員が30人もいるという。ワインに対する思い入れを感じさせる。

 

ところで、The Okura Tokyoでは、グランドオープンにあたって、オリジナルグラスをハンガリーに発注した。「ワインが舌のどこに当たるかで味わいは変わります。グラスの雰囲気、感触、見た目、すべてが重要ですね」と、何度もデザインを修正したという。ワインは保管やサービス、グラスによって、まったく味が変わってしまうことが知られている。オークラは丁寧な仕事を積み重ねることで、この繊細な飲み物を作り手から顧客へと橋渡ししている。

 

(敬称略)

Text by Akiko Ishizuka
Photography by Mutsumi Tabuchi(渡部氏) © The Okura Tokyo

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