いま知っておきたい日本ワイン

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いま知っておきたい日本ワイン

2019.5.24

3. 日本ワインだから、という言い訳を必要としないエレガントなシャルドネがある。それが「ミエイケノ シャルドネ2016」。

日本国内で栽培されたブドウを100%使用して国内で醸造された「日本ワイン」が目覚ましい進化を遂げ、世界から耳目を集めている。覚醒し始めた「日本ワイン」がパラダイムシフトを起こす中、3人のワインオーソリティーが今、経験すべき12本を厳選し、紹介する。

ミエイケノ シャルドネ2016 ミエイケノ シャルドネ2016

ワインジャーナリスト柳忠之が選んだ日本ワイン×ミエイケノ シャルドネ2016

 

日本人は日本ワインに対して寛容すぎる。酒質の弱いワインを繊細と表現する人がいる。ファンキーな匂いのワインを個性的と言い換える人もいる。しかし、ドメーヌ ミエ・イケノのワインはそうした言い訳を必要としない。目隠しでこのワイナリーのシャルドネを試飲し、ムルソーと答える人がいたとして、なんの不思議があるだろう。

 

南仏モンペリエの大学で、国家認定醸造家の資格を取って帰国した池野美映。八ヶ岳の麓に耕作放棄地を見つけ、2007年から3年がかりでここにブドウを植えた。現在、3.6ヘクタールの土地に、シャルドネ、メルロー、ピノ・ノワールが栽培されている。

 

比較的水はけのよい、砂と粘土が混じる火山灰土壌。年間2,400時間以上の日照時間と1,000ミリ程度の降水量によりブドウは完熟。さらに標高750メートルという高地のおかげで夜温が低く、フレッシュな酸味も保たれる。池野が栽培する3品種にとって、理想的な条件がここには揃っている。

 

シャルドネはよく熟したグレープフルーツやパイナップルのフレーバー。豊かで肉付きのよい、クリーミーな味わい。ドメーヌのシャルドネには涼しい夜間に収穫される「月香」もあるけれど、そちらの紹介はまたの機会に。

 

(敬称略)

ミエイケノ シャルドネ2016
造り手:ドメーヌ ミエ・イケノ
品種:シャルドネ
特徴:自社畑のブドウのみで醸造。人気が高くドメーヌではsold outだが、提携している星野リゾート リゾナーレ八ヶ岳のメインダイニングなどで楽しめる。
価格:5,400円(税込)
https://www.mieikeno.com/

Text by Tadayuki Yanagi
Photography by Michinori Aoki

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