健康へのこだわりや信仰上の理由、また信条などで、食べることに対して制限をもうけている人たちが増加している。バリアフリーレストランとは、食に対するこだわりをバリアととらえるのではなく、おいしく楽しむことを提案するレストランだ。食は、ライフスタイルの多様化やグローバル化など「今」を映すもの。オーガニック、ハラルフード、低糖質&低カロリー、ベジタリアンの4つのカテゴリーから3店ずつピックアップ。東京のバリアフリーなレストランを紹介していく。
「カラダの中からキレイに」をコンセプトにする、東京・恵比寿のカフェ「KO-SO CAFE BIORISE(コウソカフェ ビオライズ)」には、美しく健康的なライフスタイルをサポートするメニューが勢ぞろい。動物性の食材、卵、乳製品、化学調味料は使用せず、オーガニック野菜を中心に、厳選された素材で作るドリンクや料理を提供する、まさにヘルシー&ビューティのためのカフェだ。
プロデュースは、元バレーボール全日本代表の中村利恵。自身の病気をきっかけに健康管理に取り組み、8kgものダイエットにも成功したことから、日々の食事の重要性を実感したそう。現在は、ファスティングとウォーキングのインストラクターをしながら、会社経営者としても活躍中だ。安全で健康的な食を追求していくうちに、自然とオーガニックの野菜を使うようになり、現在はグルテンフリー、ベジタリアン、マクロビオティック、そしてハラルにも対応する。食材に関して細心の注意を払っているだけに、ハラルへの対応も万全。食材の扱い方はもちろん、調理方法や調理器具まで、しっかりと認証を受けている。
壁面にはさまざまなメニューに使われている70種類以上の野菜や果物をパネルで展示。
この店のキーワードは私たちの生命活動に欠かせない“酵素”。国産の発芽玄米をはじめ、野草、野菜、果物など、なんと88種類もの厳選した自然素材約4kgを、水を一切加えずに1Lにまで凝縮し、素材が持つ酵素の力と微生物の力で、じっくり時間をかけながら発酵・熟成させて作られた「植物酵素発酵原液」や「植物酵素発酵ペースト」を全てのメニューに使用しているのだ。
一般にカロリーが高いと言われているカレーライスも、この店ではグルテンフリー&オイルフリーでローカロリー。18種類の野菜を煮込んでペースト状にし、オジリナルブレンドのスパイスで仕上げたカレーは甘味とスパイシーさが混在し、店の一番人気だ。
約10種類の素焼き野菜がトッピングされ、18種類の野菜がルーに溶け込んだカレー。
3段重ねでボリューム満点のデトックスブラウンパンケーキは、そば粉と焙煎した玄米粉で作る。生地に練り込まれている炭のような粉が焙煎玄米粉で、大量の食物繊維を含み、糖質や脂質を吸着して、体外に排出する効果がある。たっぷりの生クリームは豆乳を使って仕上げ、イチゴやクランベリーなどフルーツが盛りだくさんにも関わらず、カロリーはなんと300キロカロリー以下。
生姜、アボガドなどで作る食物繊維豊富な「ビューティファイバースムージー」と小松菜、ホウレンソウなどが入った「グリーンパワースムージー」
木製のテーブルとイス、グリーンとブルーのナチュラルカラーでまとめられた店内。
緑黄色野菜と豆乳を合わせたグリーンスムージーなど、スムージーも10種類以上。焙煎玄米粉を使った「焙煎ブラウンティー」は腸内環境を整える食物繊維がたっぷりと入って、デトックス効果も抜群。その他有機ティー、有機コーヒーなど健康によさそうなドリンクが揃っている。美と健康を目指すのは世界共通。さまざまな理由で食に制限のある人々が世界中から集まっても、安心して食事ができる、まさにバリアフリーなカフェだ。
(敬称略)
KO-SO CAFE BIORISE(コウソカフェ ビオライズ)
東京都渋谷区東3-25-3 ライオンズプラザ恵比寿1F
03-3409-3405
営業時間:平日11:00~21:30(ランチ14:30L.O.・ディナー21:00L.O.)
土曜・日曜・祝日11:30~20:00(ランチ14:30L.O.・ディナー19:00L.O.)
無休 ※平日カフェタイム(15:00~17:00)は不定休
ランチ1,080円~(税込み)
ディナー1,080円~(税込み)
https://www.ko-so-cafe.jp/
Text by Yuka Kumano
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