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カーライフその先の未来へ

2025.10.24

車好きなら一度は訪れたい「ポルシェ・エクスペリエンスセンター(PEC)東京」で夢時間











ひとくちにクルマ好きと言ってもいろんなタイプがある。ジャンルならクラシックカーやスーパーカー、短命に終わったマニアックなモデルやレアな限定車などがある。で、それを収集して眺めて愛でる人がいれば、リアルに走らせて楽しむ人もある。鉄道に置き換えればわかりやすいかもしれない。“撮り鉄”もいれば“乗り鉄”もいると言った感じだ。

 

そんな話をするのは、最近“乗れる場所”を取材してきたから。木更津にある「ポルシェ・エクスペリエンスセンター(PEC)東京」である。開業は2021年10月で、スポーツドライビングを体験できる施設として生まれた。ポルシェが世界中で展開するもので、日本はその9番目となる。

 

 

 

 





ポルシェ体験とドライビングテクニックを磨く「ポルシェの聖地」

 

ユニークなのは場所だ。ドイツのホッケンハイムやアメリカLAのエクスペリエンスセンターに行ったことがあるが、その大半はサーキットに隣接している。立ち位置としてはサーキット走行よりも身近な体験施設ながら、サーキット走行やレース観戦とともに楽しめると言ったところ。が、日本はそれとは違う。場所は千葉の山の中。自然を生かしたレイアウトで、高低差のあるコースが用意された。PEC東京を楽しむためだけにそこへ脚を運ぶよう作られたのだ。









そんな施設の目玉は、2.1キロの周回距離を持つハンドリングトラックだろう。ドイツのサーキット「ニュルブルクリンク」の名物コーナー「カルーセル」やアメリカの「ラグナ・セカ」の代名詞「コークスクリュー」を再現したコーナーを設けており、擬似的に体験することができる。著作権上進入は実物と逆だが、見た目もそうだし実際に走っても楽しくなっている。もう10年くらい前「コークスクリュー」を走ったことがあるが、あの感覚を思い出した。




コース全景 コース全景

2021年に開設された「ポルシェ・エクスペリエンスセンター東京」。のコース長は2.1km。ハイライトは、山の中のエキサイティングな地形、ニュルブルクリンクの“カルーセル”やラグナセカの“コークスクリュー”などの再現コース。

 





この他には、ローフリクションハンドリングトラック、スラロームや急制動を行えるダイナミックエリア、キックプレートやドリフトサークル、オフロードコースなどがある。ダイナミックエリアでのローンチコントロール体験は訪れた人にはいい機会になるであろう。ポルシェのアクセルを床までベタ踏みすることは日常的にないからだ。








ポルシェの真の性能とドライバーの本能を最大限に引き出す

 

 

個人的に気に入っているのはドリフトサークル。低ミュー路のウェット路面を定常旋回しながらドリフトするのを体験するエリアだ。で、これがメチャクチャ楽しい。リアが流れ出してからのカウンターの当てるタイミングとアクセルコントロールはクルマをコントロールする上で大変勉強になる。というか、キレイにドリフト走行が決まった時の快感はこの上ない。なんたって相手はポルシェ。それを思い通りに動かすのだから一段と腕が磨かれた感じだ。




PEC東京2 PEC東京2

ドライビングプログラムではさまざまな車種が用意されている。ケイマン56,000円~、911カレラ99,000円~の他、子供向けのポルシェキッズテククラスでは同乗体験、食事付き41,500円などもある。






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免許不要でも楽しめる同乗体験やドライビングシミュレーター、定期的に開催されるオーナー様イベント、女性や親子向けプログラムなども行われている。

 






と言っても、実はここへ来るのは初めてではなく、4,5回目くらいになる。なので、勝手知ったるなんとやら。同乗するインストラクターとも顔馴染み。毎回ハンドリングトラックで準備運動をしたあと、キックプレートやドリフトサークルにハマっている。ちなみに、キックプレートはリアタイヤがプレートの上を通過する時左右どちらかに動きクルマを制御不能にするもの。その時、プレートの動きと逆にステアリングを切って挙動を立て直す練習だ。コツはお尻でプレートの動きを察知した瞬間に思い切りカウンターを当ててアクセルを踏み続けること。それによりスピンせずに直進すれば成功となる。まぁ、これがかなり難しいのだが、その分出来た時は嬉しい。

 







PEC東京にはこの他に、世界中のサーキット走行を可能にするシミュレーターがあるので、リアルよりもこちらをメインにするのはありだろう。レストランもあるので、デートもそうだし、仲間同士でそこを予約してワイワイガヤガヤするのは楽しそうだ。ポルシェグッズのオフィシャルショップで来場記念にお土産を買うことも可能だ。そうそう、地元密着型のPEC東京は木更津市のふるさと納税の返礼品になっている。なので、そんな使い方もワルくない。

 

 

 



こういう場所があるのはクルマ好きには嬉しい限り。本格的なサーキットはハードルが高いからね。その点ここは安全面もしっかり対策できている。高低差があるといえども、ハイスピードになることはないので安心。それにインストラクターが優れているので、彼らの指示に従っていれば問題なし。ドライバーの実力に合わせた楽しみ方を伝授していてくれる。詳しくはホームページで。いずれにせよ、ポルシェがたくさん並んでいるのを見るだけでなんかワクワクしちゃう。





九島辰也 Tatsuya Kushima

 

モータージャーナリスト兼コラムニスト。現在、サーフィン専門誌「NALU」のメディアサイト編集長、メディアビジネスプロデューサーを担当。これまで多くのメンズ誌、ゴルフ誌、自動車誌、エアライン機内誌などの編集長を経験している。メディア活動以外では2024-2025日本カーオブザイヤー選考委員、(社)日本葉巻協会会員、日本ボートオブザイヤー選考委員、メンズゴルフウェア「The Duke`s Golf」のクリエイティブディレクターを務めている。

 

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