大分県別府市の僧侶による明治新姓がルーツといわれる「卍山下」さんは、名字の中で唯一「卍」の漢字が使われている珍しいお名前。不確定なところもありますが、大分県別府市と、静岡県浜松市中区に住んでいらっしゃるようです。
そして名字の由来となっている卍山は、釈迦を本尊とする宗派「曹洞宗」の宗統復古につとめた江戸時代の僧であったと考えられており、「卍山の門流」という意味を持ちます。この曹洞宗は、鎌倉時代に道元禅師(どうげんぜんじ)が正伝の仏法を中国から日本に伝えたのが始まりとされ、瑩山禅師(けいざんぜんじ)が日本全国に広まったことで曹洞宗の礎が築かれたそうです。
卍山下 = まんざんか
「卍山下」は、まんざんかと読む名字です。大分県や静岡に数十人しかいないとされている、大変珍しい名字で「まんじやました」と読む場合もあるそうです。
「珍しい名字を知る」とは
日本の名字は、読み方の違いまで含めれば30万ほど存在すると言われています。中でも珍しい名字、その読み方や由来、現在でも多く存在するエリアも合わせてご紹介していきます。
参考図書:難読苗字辞典 新藤正則著 湘南社、47都道府県・名字百科 森岡浩著 丸善出版
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