「生田目」さんは、茨城県北部から福島県南部と栃木県などに分布しています。読みが「なばため」「なまため」に分かれていたり、漢字が「名畑目」「那波多目」「天女目」に分かれていたりと、珍しい名字の中でも派生形が多い名字です。
歴史を遡ると、その起源は現在の栃木県芳賀郡益子町にある地名「生田目」で、この地名の読みは「なばため」。下野国を治めた宇都宮氏の家臣として、鎌倉から室町時代に活躍した益子氏の家臣に生田目氏がいたとされています。
益子町に残る生田目城跡は、この生田目氏の居城であったと考えられており、生田目の地名や、この地をルーツとする生田目という名字も、生田目氏からきているものと思われます。
生田目 = なばため
「生田目」は、なばためと読む名字です。日本全国には約5,500名。福島県から茨城県にかけて最も多く、次いで東京都やルーツである栃木県に分布が広がっています。
「珍しい名字を知る」とは
日本の名字は、読み方の違いまで含めれば30万ほど存在すると言われています。中でも珍しい名字、その読み方や由来、現在でも多く存在するエリアも合わせてご紹介していきます。
参考図書：難読苗字辞典 新藤正則著 湘南社、47都道府県・名字百科 森岡浩著 丸善出版
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