読めますか?珍しい名字「巨椋」 “きょ”ではなく“お”から始まります読めますか?珍しい名字「巨椋」 “きょ”ではなく“お”から始まります

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珍しい名字を知る

2023.11.21

読めますか?珍しい名字「巨椋」 きょげいとは読みません。京都にあった巨大池の名前です




















「巨椋」さんは京都の地名に由来するお名前。京都のほか、滋賀県の一部地域にも分布しているようです。

 

 

その昔、現在の京都市伏見区・宇治市・久遠山町の3市町をまたぐ大きな池「巨椋池」が存在し、その大きさはなんと約16㎞におよぶ水面だったとか。「巨椋の入江」とも呼ばれ、水運や漁業といった沿岸に暮らす人々の営みの場でもありました。

 

 

 

 

 

残念ながら巨椋池は干拓事業により昭和16年になくなってしまいますが、この巨椋池の畔で木工品を作る職人「木地師(きじし)」の一族が住み、巨椋連となり、その末裔が巨椋の名を名乗り、現代に受け継がれているということになります。かつての巨椋池には椋の木がたくさん生えていたことも巨椋という地名の由来にもなっています。

 

 

 

 

 














巨椋 = おぐら

 

 

「巨椋」は、おぐらと読む名字です。ルーツは京都ですが、現在は滋賀県長浜市に集中している名字です。
 

 

 

 

 

 










「珍しい名字を知る」とは
日本の名字は、読み方の違いまで含めれば30万ほど存在すると言われています。中でも珍しい名字、その読み方や由来、現在でも多く存在するエリアも合わせてご紹介していきます。

 

 






参考図書:難読苗字辞典 新藤正則著 湘南社、47都道府県・名字百科 森岡浩著 丸善出版、巨椋池漁師仲間文書 宇治市歴史資料館

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