大阪府、兵庫県、香川県など、西日本でみられるお名前、栗花落さん。全国でも約70名ほどしかいない珍しい名前です。栗の花は5月から6月の季語。栗の花が咲き、散るのが6月ごろであり、ちょうど梅雨入りの時期と重なるため、この名が付いたとか。
また、現在の兵庫県神戸市北区山田町原野に、悲恋の伝説を持つ「栗花落の井」という井戸があるそう。
第47代淳仁天皇に仕えていた山田左衛門尉真勝は、時の左大臣の姫君、白滝姫に思いを寄せました。歌を送ってもつれない姫でしたが、不憫に思った淳仁天皇が仲を取り持ち、真勝と白滝姫を夫婦にしました。真勝は姫を故郷に連れ帰りましたが、出産後、姫は亡くなってしまいます。
白滝姫を弔うため、邸内に社を建立。そのすぐそばに水が湧くようになったとか。白滝姫が亡くなった梅雨時期になると、こんこんと水が湧くようになったことから、真勝は氏名を栗花落に改称したと、伝えられています。
栗花落 = つゆり
「栗花落」は、つゆりと読む名字です。元々はつゆいり、と呼んでいたそうです。現在では、つゆり、もしくは、つゆと読む名字です。
「珍しい名字を知る」とは
日本の名字は、読み方の違いまで含めれば30万ほど存在すると言われています。中でも珍しい名字、その読み方や由来、現在でも多く存在するエリアも合わせてご紹介していきます。
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