「四十九院」さんは、福島県にある陸奥国伊達郡四十九院をルーツとする、読みの難しい珍しい名字です。現在は、宮城県を中心に北海道、千葉県、茨城県などに分布しています。
その中でも興味深いのが、福島県保原地区に残る「飴買い幽霊」という逸話に登場する四十九院姓の始まり。四十九院地区に住む武士の妻が身重のまま亡くなり、四十九日の日に幽霊となって街で飴を買い、その飴を自分のお墓に戻って赤ちゃんに舐めさせていたというお話です。
そして幽霊の後を付けた人によって発見されたこの赤ちゃんが、戦国時代の奥州の覇者である伊達政宗の父・輝宗の時代に活躍し、四十九院を名乗ることを命じられたといいます。この武士は伊達氏に従っていた中島氏の家臣で、中島氏の伊具郡金山城(伊具郡丸森町)への移封に伴って同地に移ったため、現在もその子孫が丸森町大内に住み、四十九院姓の分布はこの近辺に多いようです。
四十九院 = つるしいん
「四十九院」は、つるしいんと読む名字です。土葬が行われていた場所では、家の形の葬送施設がつくられ、これを「四十九院(しじゅうくいん)」と呼んでいたそうです。そのため、四十九院という地名は、全国各地にあるようですが、つるしいんと読むようになった理由は、はっきりとはわかっていません。
「珍しい名字を知る」とは
日本の名字は、読み方の違いまで含めれば30万ほど存在すると言われています。中でも珍しい名字、その読み方や由来、現在でも多く存在するエリアも合わせてご紹介していきます。
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