2018年、再開発が進む田町駅至近に誕生した「プルマン東京田町」は、フランス発ホスピタリティグループ「アコー」のプレミアムブランド。日本とフランスの感性を融合させたデザインが実現したロビーラウンジやレストランには、欧米人の宿泊ゲストに加え、近隣のハイセンスなマダムたちの語らいの場として、またビジネスミーティングやワークステーションスペースとしても注目されている。
まるで海外にいるような、インターナショナルな雰囲気に満ちたホテル


駅そばでありながら、優雅な時間が流れる「プルマン東京田町」。
「プルマン東京田町」が日本への初上陸したのは2018年。「ラッフルズ」「フェアモント」「ソフィテル」などのラグジュアリーブランドを持つ「アコー」において、「プルマン」はフランスのセンスとその国の感性を融合させたプレミアムブランド。現在も日本にはここにしかないため、日本人の認知度は決して高くはないが、今年の「トラベラーズチョイス ベスト・オブ・ザ・ベスト・アワード」でベストホテル部門4位、ラグジュアリー部門2位へ入賞を果たし、東京都のホテルでは最高位を受けている。


ロビーラウンジ「JUNCTION」の一角。奥に見えるのが卓球台。その左手にはミーティングルームがある。
ホテルの広報担当者に聞けば、ゲストの9割は外国人でほぼ欧米人というのも、世界的な評価の高さの表れだろう。それゆえに、ホテル内で日本人に出会うことはほとんどなく、レストラン「KASA」へ朝食に訪れると、その大半が宿泊客ということもあって、ここは海外かと見紛うほどの光景である。ホテルスタッフにも外国人が多いことから、日本に居ながら海外気分が味わえ、ちょっと得した気分にもなれる。
歌舞伎をテーマに、日本とフランスの感性が融合した空間
田町駅からオフィスビルが立ち並ぶ遊歩道を進むと、ガラス張りのハイセンスな黒い建物が見えてくる。エントランスをくぐると、目の前にはロビーラウンジ「JUNCTION」の立派なバーカウンターが見え、ここが通常のホテルのラウンジとは趣が違うことに驚く。
奥にあるフロント以外は、そのスペースのほとんどがロビーラウンジ「JUNCTION」になっている。スペースごとにテイストの異なる椅子が配置され、宿泊ゲストらしき人が地図を眺めていたり、マダムたちがカクテルを飲んでいたり、電源あるカウンターテーブルや一人掛けソファではパソコンなどで仕事に没頭する人がいたり、まさに思い思いの時間を過ごしている。奥にはミーティングスペースもあり、その横には卓球台があるという自由さだ。この開放的な雰囲気に、忙しない気持ちが消えていくようだ。


エントランス正面に見える「JUNCTION」のバーカウンター。


「JUNCTION」では紅茶、スパークリングワイン、シャンパンと合わせたハイティーもある。
エントランス横にはファインダイニング「KASA」がある。広いレストランの中央にはオープンキッチンがあり、そのライブ感に目が奪われる。ここでは朝食・昼食・夕食を提供しており、ケーキやコーヒーなどのテイクアウトもできるため、近隣のビジネスマンも多く訪れている。


地元食材を使ったフュージョン料理が楽しめる「KASA」。テラス席はペットも可。


7時〜10時30分。ブッフェスタイルの朝食は一人3,600円。
ホテル9階に上がれば、カラフルなアートで彩られたルーフトップバー「PLATFORM9」がある。その名前の通り、オープンテラスからは田町駅のプラットフォームを見下ろすことができる。気心の知れた友人と、いつもと違った東京の横顔を眺めながら、オリジナルカクテルで語らうには絶好のナイトスポットである。


「PLATFORM9」は木曜日〜土曜日の19時〜23時まで営業。


定期的にメニューが変わるオリジナルカクテル。現在は映画をモチーフにしたオリジナルカクテル。
機能的な空間設計と、オリジナルレシピのオンリーワンベッド
ホテルデザインのコンセプトが「歌舞く(かぶく)」というだけあって、歌舞伎をモチーフとしたアートをロビーやホールで見ることができる。田町がその昔、花街であったことが所以で選ばれたアートなのだと聞く。決して和が主張しすぎることなく、モダンな感性との融合が心地よさを作り出している。


ホテルの空間に点在する、現代アートの数々。
客室は3階から8階までの全143室。どの客室もモダンシンプルなデザインで、アクセントに和の色や意匠が取り入れられている。しかし何よりものアートはやはり風景であろう。おすすめは田町駅のプラットフォームが一望できる、駅に面した側の客室だ。最新防音ガラスの窓を用いた客室から、数多くの電車や新幹線が行き交う風景を眺めることができる。一切騒音がないからこそ、その眺めはまさに映画のシーンのようである。


機能的なデザインがされた、スーペリアルーム。


ゆったりとした空間が広がるスイートルーム。
また特筆すべきはベッドである。プルマンレシピで特別に匠大塚にオーダーメイドをしているというベッドは少し硬めながらも、深い眠りに誘ってくれて心地よい。眠りがベッドによって大きく変わることを実感できるはずだ。
また「アコー」ではサスティナビリティへの取り組みを積極的に行うことを世界へ発信している。プルマン東京田町でもプラスティックゴミを一切出さないことを宣言し、アメニティのミニボトルや飲料のペットボトルを全て廃止している。そのためにアメニティは詰め替え用ボトルに、飲料は瓶を選択するなど様々な配慮が見られる。このような取り組みでコストは明らかに増加するが、環境を守りたいという強い意気込みが感じられる。


エグゼクティブルーム・スイートの宿泊客が利用できるエグゼクティブラウンジ。


時間によって提供される軽食やスイートが変わるため、度々訪れたくなる空間になっている。
宿泊するなら、スイートルーム・エグゼクティブルームが絶対的におすすめ。9階にある特別なクラブラウンジ「エグゼクティブラウンジ」が使用できるからだ。
坪庭を望む空間にはコンシェルジュが常駐しており、8時〜21時まで時間に応じた軽食やスイーツが並び、生ビールからワイン、ジュースなどを無料でいつでも楽しむことができる。ここを利用すればホテルから出ることなく、自分だけの時間を有意義に過ごすことも可能である。
田町というロケーションは、実はビジネスマン、観光客やレジャー客にも魅力的なエリア。東京駅や羽田空港などの移動拠点にも便利な田町駅に程近く、屋根付きのペデストリアンデッキ(歩道橋)で直結している。都営地下鉄三田線・浅草線の三田駅からも徒歩3分。利便性は抜群なのだ。
プルマン東京田町は、宿泊はもちろん、様々な用途で利用できる大人の隠れスポットのような場所である。海外にいるような錯覚を起こすほどの、その洗練された空間は一度体験すればまた必ず訪れたくなる魅力がある。
東京都港区芝浦3-1-21
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