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日本の伝統色を知る

2023.3.30

読めますか?日本の伝統色 「一斤染」

日本の季節は春・夏・秋・冬の四つだけではなく、初春の立春から始まり、晩冬の大寒に終わる二十四節気、さらに二十四節気をそれぞれ三つに分けて一年を72等分した、七十二候という細分化された季節のカレンダー「暦」とともに進行していきます。

 

 

暦と日本の伝統色、その漢字の読み方、色の背景なども合わせてご紹介していきます。いにしえから紡いできた日本の感性をともに味わってみましょう。

 

 

 

 



二十四節気:春分 七十二候:桜始開 3月25日~29日ごろ

 

 

 

桜の開花時期が早まっていると、毎年のように耳にします。実際、令和五年の桜の開花宣言は、東京だと3月16日のこと。七十二候の指す時季よりも10日ほど早くなっています。本来は3月の終わりごろにようやくつぼみがほころび始めるころだったのでしょう。

 

 




読めますか?日本の伝統色

一斤染よみ 一斤染よみ



一斤染 = いっこんぞめ

 

美しい桜の花びらのような、ピンク色。「一斤染」という色です。いっこんぞめ、と読みます。紅花を干して花餅にした一斤(600グラム)で絹一疋(いっぴき)現在の単位で絹二反を染めたもの。

 

 

わずか一斤(600グラム)という少量の紅花を使用して得ることから、この名前が付きました。平安時代からある染織名です。紅花は高価だったため、使用は厳しく制限され、高貴な方々や裕福でなければ使用できませんでした。

 

 

桜花を思わせるような一斤染。みじかい桜の盛りを愛でるとき、思い出す色です。


別名:聴色(ゆるしいろ)
英語名:Baby Pink
DIC 日本の伝統色:DIC-N967/一斤染(いっこんぞめ)



参考図書:「美しい日本の伝統色」PIEインターナショナル刊、「365日にっぽんのいろ図鑑」暦生活著 玄光社刊
参考色見本:DIC 日本の伝統色

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