Lounge

Premium Salon

編集部&PJフレンズのブログ

2024.4.16

Premium Japan 着物で日本文化体験イベントレポート~仁左衛門&玉三郎2大スター競演@歌舞伎座~

夜の歌舞伎座

Premium Japan着物部部長の島村です。着物部では、日本文化を着物で楽しむというイベントを定期的に行っていますが、今回は歌舞伎座に。なぜなら、四月大歌舞伎の夜の部に、片岡仁左衛門と坂東玉三郎という2大スターが共演すると聞いたからです。特に玉三郎は昨年大舞台からの引退を示唆していただけに、今回の共演が歌舞伎座では最後になるのでは?とファンが殺到、プレミアチケットになっています。

 


四月大歌舞伎ちらし 四月大歌舞伎ちらし

四月大歌舞伎夜の部は三演目。「於染久松色読販(おそめひさまつうきなのよみうり)」、「神田祭」、「四季」と、お芝居と舞踊の構成でした。


私たちが観たのは夜の部。演目は以下でした。

 

玉三郎のコメディエンヌぶりがさく裂!
於染久松色読販(おそめひさまつうきなのよみうり)
通称「お染の七役」と呼ばれ、本来は早変わりを楽しむ演目です。今回は通し狂言ではなく、その中から「土手のお六」「鬼門の喜兵衛」の2場面の上演でした。また早変わりもなし。女形の中でも平気で悪事を働く女性の役柄を悪婆(あくば)というのですが、今回玉三郎さんが演じるお六はまさにそれ。啖呵を切る様子はすごい迫力で、スカッとします。でも悪事がバレたとたんにシュンとする様子はとても面白く、客席からはクスクスと笑い声も。玉三郎さんって実はコメディエンヌとしての才能も豊かな役者さんだということを再認識しました!

 

もはや夫婦!ニザタマコンビの美しさに酔いしれる
神田祭(かんだまつり)
「天下祭」と謳われる、神田明神の御祭礼。そこへほろ酔い加減でやって来たのは鳶頭の仁左衛門さま。粋でいなせな鳶頭にぴったりです。玉三郎さんは小股の切れ上がったような粋な芸者。ふたりが親方の元に夫婦になる挨拶へ行く様子などを踊りで表現したり、じゃらじゃらする(いちゃつくことを歌舞伎ではじゃらつく、じゃらじゃらすると言います)のが萌えます。花道の七三で顔を寄せ合う様子ったらもう……。こちらの顔が赤くなってしまいます! 祭りの若い衆との立ち回りも若々しく、ふたりの年齢をうっかり忘れてしまう楽しさ!美しさ!です。やっぱりニザタマコンビは最高なのでした。

 

花形も大活躍。目が楽しい舞踊の数々
四季(しき)
日本の四季を美しく描く舞踊四題。華やかな衣装をまとった若手演者たちが、華やかに四季を表見しています。大正三美人のひとりに数えられる美人歌人の九条武子の遺作だとか。「春 紙雛」では、舞台が暗転から一気に光に包まれると、尾上菊之助さんのお雛様と片岡愛之助さんのお内裏様が現れ、まばゆいほどの華やかさ。五人囃子たちも楽しく舞い、ファンタジックな小品でした。

「夏 魂まつり」は祇園の夏、五山の送り火が舞台。廓の若旦那が中村芝翫、舞妓が中村児太郎で、しっとりとした京都の夏を想わせてくれました。

「秋 砧」の舞台は中国。李白の詩をモチーフに、妻が布を砧で打ちながら、遠くにいる夫を思い、裏寂しい秋の夕暮れに舞うのです。晩秋の寂しさを表現する女性は片岡孝太郎さんです。

最後に「冬 木枯」は、とても楽しい舞踊。みみずくを尾上松緑さん、坂東亀蔵さん。木枯らしに乱される木の葉は、今を時めく花形役者が勢ぞろいです。特に松緑さんの息子、尾上左近さんの踊りが素晴らしかった!三階さんたちのトンボもキレッキレで見ごたえのある作品になっていました。




歌舞伎座おなじみの絵看板 歌舞伎座おなじみの絵看板

歌舞伎座おなじみの絵看板






歌舞伎座の正面玄関左右にはおなじみの絵看板が掲げられ、建物の外観と共に江戸の芝居小屋を思わせる古風で華やかな雰囲気が醸し出されています。それぞれの絵は昼夜の演目ごとに主な登場人物が配され、ストーリーの一端も垣間見せてくれます。

 

いずれも大判の肉筆画で、写楽や国貞などでおなじみの錦絵(多色刷り版画)とは手法も構図も違います。錦絵が大首絵や役者の特徴を生かした似顔で人気を博したのに対し、絵看板は芝居と役者の全体像を伝え、顔の表情もほぼ統一された優しいうりざね顔に描かれています。

 

芝居小屋の絵看板は鳥居派の元祖・鳥居清元の元禄年間から始まり、その歴史は300年以上におよびますが、現在歌舞伎座の絵看板を描いているのは鳥居派初の女性絵師である鳥居清光(きよみつ)さんです。



歌舞伎座の緞帳。横山大観画伯の往年の名作「霊峰飛鶴」 歌舞伎座の緞帳。横山大観画伯の往年の名作「霊峰飛鶴」

歌舞伎座の豪華な緞帳は、横山大観画伯の往年の名作「霊峰飛鶴」。人気の演目だけにほぼ満席。外国人の姿も多くみられました。



コロナ禍では間隔をあけての着席だったこともあり、歌舞伎の華やかさは感じられませんでしたが、今や老若男女、和服姿も多数、年齢国籍問わず満員御礼の歌舞伎座。夕方4時半から3時間、優雅な時間を過ごすことができました。以前見たときよりも、よりわかりやすい演目や踊りが増え、衣装のトーンや舞台装置、演出もモダンになっていたような気がします。インバウンドのゲスト用に少しずつ変わってきているのかな、とも思いましたが、日本の伝統文化を代表する歌舞伎が賑わうことは何よりだと思います。

 

また80歳の仁左衛門と73歳の玉三郎。その年齢を感じさせない素晴らしい舞台でした。仁左衛門が『神田祭』の鳶頭を初役で勤めた昭和52(1977)年当時も、芸者役はやはり玉三郎でした。歌舞伎座の公式サイト内の仁左衛門インタビューでも、以下のように語っています。

 

共演する玉三郎は、「一番気心が知れた、客観的に見ても素晴らしい役者さんです」。玉三郎の養父であった十四世勘弥と自分の父(十三世仁左衛門)も仲が良く、「芝居のとらえ方が非常に共通していた」と話し、「だから、お互い芝居に対する気持が通じ合うんです」と続けた言葉のなかに、二人の間の厚い信頼と絆を感じさせます。「いつも玉三郎さんと話しているんです。もう半世紀以上、このコンビを観たいと言っていただけて、本当にありがたいねと」と。




Premium Japan着物部のメンバー Premium Japan着物部のメンバー

Premium Japan着物部のメンバーと。



当日は着物部メンバー+αで総勢12名で参加しました。やはり着物で歌舞伎を観に行くというのは気分が上がります!呉服業界の皆さんから伺うと、着物を着る機会はどんどん減っているそうで、着物が滅びてしまうのでは?と心配になります。

 

日本人女性が年齢を重ねても美しく着こなせるのは着物が一番だと思いますし、個人的な経験からすると、海外で着物を着た時の反響たるや驚きでした。

 

季節に合わせた柄や素材など、様々なルールや、着付けの難しさなどハードルはありますが、もっと気軽に着ていく機会を増やしたいと思います。

 

Premium Japan着物部の今後のイベントもお楽しみに!

 

 

 











島村美緒  Mio Shimamura 島村美緒  Mio Shimamura

島村美緒  Mio Shimamura

2017年からプレミアムジャパンの代表、そして編集長として、日本のいいモノ・コトを紹介中。着物と映画、音楽、ジュエリー、スイーツ好き。

最新情報をニュースレターでお知らせするほか、エクスクルーシブなイベントのご案内や、特別なプレゼント企画も予定しています。

Lounge

Premium Salon

編集部&PJフレンズのブログ

Premium Salon

ページの先頭へ

最新情報をニュースレターでお知らせするほか、エクスクルーシブなイベントのご案内や、特別なプレゼント企画も予定しています。