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編集部&PJフレンズのブログ

2023.10.26

奥原宿で見つけたカフェ! コーヒー好きが唸るコーヒーとあのドルチェかき氷










自称コーヒー好きを名乗っている者として、ゆっくりとくつろげて自分好みの美味しいコーヒーがいただけるカフェをいつも探している。都内には数多くのカフェチェーン店があるが、それらはゆっくりコーヒーを味わう空間とは言い難いように思っている。無論、昔ながらの喫茶店ではハンドドリップの美味しいコーヒーをいただくことはできるが、本音を言えば、もう少し洗練された空間がやはり好ましい。
そんな中、コーヒー好き・かき氷好きにうってつけのカフェを見つけたので紹介したい。場所は奥原宿と呼ばれる路地奥にあって、2023年9月にオープンしたばかりの「PAP.COFFEE」である。







遊び心のあるショップコーヒーは本の栞に使いたくなる。 遊び心のあるショップコーヒーは本の栞に使いたくなる。

遊び心のあるショップコーヒーは本の栞に使いたくなる。






「PAP.COFFEE」の企画・運営をするのは、1969年創業、東京都足立区の総合印刷紙器メーカーである三洋紙業株式会社と聞いて驚いた。三洋紙業はジグゾーパズルをはじめ、紙の加工を行う会社として世界で知られている企業である。なぜカフェをスタートさせたのか、二代目である、齊田守代表取締役に話を聞く機会を得た。

 






三洋紙業、代表取締役の斎田守氏。 三洋紙業、代表取締役の斎田守氏。

三洋紙業、代表取締役の齊田守氏である。学生時代はフェンシング、現在はゴルフとスポーツ万能なアクティブな社長であり、現在はフェンシング協会で後輩の育成にも力を入れている。






「『PAP.COFFEE』をスタートさせた背景には本業の紙業を営む上での出会いと、そして企業の未来への挑戦とも言えるかもしれません。」と齊田氏は語る。

 

「世界には様々な紙製品がありますが、紙のクオリティという点では間違いなく日本は世界一だと思います。しかし昨今の環境問題等もあって、ペーパーレス化が叫ばれております。紙製品が今後無くなることは絶対にありませんが、より趣味性が高まり、紙の持つ特性を活かした製品を生み出していく必要があるとは思います。」と齊田氏は常に先を見据えた取り組みに意欲的である。

 

紙の挑戦という点では、「PAP.COFFEE」は遊び心ある紙製品で溢れている。センスのいいコーヒーカップやショップカードはもちろん、机や椅子、シェルフやカウンターまでもが紙製なのである。









カウンターも実は紙製であり、カウンター下のタイルのようなものも、ボックスの蓋を使用している。 カウンターも実は紙製であり、カウンター下のタイルのようなものも、ボックスの蓋を使用している。

カウンター上も実は紙製であり、カウンター下のタイルのようなものは、紙製のボックスの蓋を使用している。







さらに、コーヒーやメニューへのこだわりと想いは一際熱い。「PAP.COFFEE」の経営を任されている村山竹宏氏は、「畑違いの業界での出店だからこそ慣れないことも多かったが、他店には負けない、当店だけの味わいにはとことんこだわりました。」とその自信を語ってくれた。聞けば、ここで提供されるコーヒーの豆は、日本で味わえるお店はほとんどなく、そのコーヒー豆のストーリーは興味深い。

 

「ゴールデン・トライアングル(黄金の三角地帯)」という言葉を聞いたことはあるだろうか。インドシナ半島の奥深く、タイ、ミャンマー、ラオスの3カ国の国境が集まる地域を指しており、1990年代半ばまで、ケシ畑が広がり、現金収入を得るために密造された麻薬が世界に輸出される「悪の三角地帯」とも呼ばれていた。しかし、国際機関や関係各国の努力によってケシ畑は消え、代わりに植えられたコーヒーが地元の人たちの収入の糧となっている。
その一つが、タイの山深く標高1380mに位置する少数山岳民族アカ族である。東南アジアにも拠点を持つ三洋紙業は、コーヒー豆栽培の指導をする日本人の存在を知り、その支援ができないかと考えた。「私はコーヒーの専門家ではありませんが、今まで飲んでいたコーヒーとは香りも味わいも違う、美味しいコーヒーとの出合いに心惹かれました。」と齊田氏は語る。





「PAP.COFFEE」では香りや味わいが異なるタイメーチャンタイ村のコーヒーを3種類用意されている。 「PAP.COFFEE」では香りや味わいが異なるタイメーチャンタイ村のコーヒーを3種類用意されている。

「PAP.COFFEE」では香りや味わいが異なるタイメーチャンタイ村のコーヒーを3種類用意されている。






当初は本業である紙業での支援方法を模索するが、まずは彼らの取り組み、彼らのコーヒーを知ってもらうことが必要であると考え、「PAP.COFFEE」をスタートすることにした。それは、創業54年の三洋紙業がフェアトレードを基本としたコーヒー農園の自立支援、紙資源の循環方法に対する試みなど、未来型のコーヒーショップは多くの願いが込められた挑戦である。

 

 

コーヒーとドルチェかき氷の贅沢な味わいに舌鼓を打つ

 

さらに「PAP.COFFEE」の魅力はコーヒーだけではない。ここには2023年2月に海外移転のために惜しまれながら閉店した渋谷神山町「セバスチャン」のレシピで作られるドルチェかき氷が味わえるのだ。まるでケーキのような味わいということからドルチェかき氷と呼ばれるこのかき氷は、まさに初めての味わい。
さらにセバスチャンの川又氏が「PAP.COFFEE」のために考案したレシピを含めた定番5種類と、季節限定の1種類があり、全て1,900円で味わうことができる。一般的なかき氷は夏のスイーツであるが、ドルチェかき氷は一年を通して楽しみたいスイーツである。まだ食べたことがない人は一度味わっていただきたい。その味わいに感動するはずだ。また一緒に香り豊かなタイ メーチャン村のドリップコーヒーを味わえば、これこそ大人の贅沢!と呟いてしまうだろう。

 

 





セバスチャンの川又氏が考案した「PAPカフェオレとショコラオランジュ ラム風味のエスプーマ」。 セバスチャンの川又氏が考案した「PAPカフェオレとショコラオランジュ ラム風味のエスプーマ」。

セバスチャンの川又氏が考案した「PAPカフェオレとショコラオランジュ ラム風味のエスプーマ」。




表面をバーナーで焼いているのに、下の氷は溶けていない不思議な「いちごのクレームブリュレ」。 表面をバーナーで焼いているのに、下の氷は溶けていない不思議な「いちごのクレームブリュレ」。

表面をバーナーで焼いているのに、下の氷は溶けていない不思議な「いちごのクレームブリュレ」。




まさにケーキのような味わいの「レモンとミックスベリーのレアチーズ」。 まさにケーキのような味わいの「レモンとミックスベリーのレアチーズ」。

まさにケーキのような味わいの「レモンとミックスベリーのレアチーズ」。




*10月31日まで、「紙加工会社が選ぶ タイ・ベトナム 紙・雑貨フェア」が開催されている。

 

PAP.COFFEE

東京都渋谷区神宮前1-10-6 セリジェ神宮前102

 

谷口優子 谷口優子

谷口優子 Yuko Taniguchi

Premium Japan編集部スタッフ
目指せポジティブエイジング。ゴルフにハマり中!

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