行ってきました！中目黒にオープンしたそうめん専門店「ON TOKYO（オントウキョウ）」

夏になると食べたくなるのは、やはりそうめん。作るのも簡単だし、暑さにバテた身体にも優しい味わいは、日本の夏を語る上で欠かせない食文化。皆さんは、推しのそうめんブランドはありますか？
私は、今までなんとなく見慣れたそうめんパッケージを無意識に選んでいましたが、そうめんって実は全然味わいが違うんだと言うことを教えてくれたのが、8月に中目黒駅そばにオープンしたそうめんキュイジーヌ「ON TOKYO」。

原料や製法にとことんとこだわり、丁寧な手仕事で作られたそうめんの素晴らしく美味しいこと。そして、優しい味のそうめんを引き立てるお出汁がいかに大切かも、「ON TOKYO」に来ると知ることができる、そんな和食を極めたお店です。

そうめんキュイジーヌ「ON TOKYO」と聞くと、斬新な発想でそうめんをいただくお店と思いがちですが、ここはそうめんのおいしさを再発見し、本来の和食の美を追求する味わいを提供する和食ダイニング。
メニューは、ランチはさまざまなそうめん・にゅうめんを中心に、ディナーはそうめん・にゅうめんに加え、和の創作料理が楽しめ、さらに「ON TOKYO」セレクトの日本酒も揃っています。

気の温もりを感じるシンプルモダンな店内。名作チェアやライトなどがアクセントになった居心地の良い空間が広がっている。

そうめん発祥の地と言われるのが、私たちがよく耳にする「三輪そうめん」を製造する奈良県桜井市。その中でも、「ON TOKYO」オーナーの大戸亜姫さんが惚れ込んだのが、三輪山勝製麺のそうめん。
一般的なそうめんは、小麦粉・食塩・水に食用油を用いて手延べしますが、三輪山勝製麺のそうめんは、油を一切使わずに吉野葛を使用し、さらに食塩はオリジナルブレンドの天日塩を用いた、厳選した材料とこだわりの製法が生み出す、それは美しく、美味しく、身体に優しいそうめん。オーナー自らが食べ歩いて見つけ出し、多くの人にこれを食べて知って欲しいと言う願いを込めてオープンしたのが「ON TOKYO」。こだわり抜いたメニューが並ぶお店を皮切りに、いつか世界でも日本のそうめんや関西のお出汁を食べていただきたいと言う熱い想いを持っていると教えてくれました。

温かいオンめん 1,210円　温かい和風出汁に自家製のだし巻きをトッピング。

夏野菜トマト冷めん 1,430円　生のトマトを湯剥きしてから炊いたトマトの出汁と昆布とかつおの和風出汁。

そうめんを引き立てている麺つゆにも、オーナーの強いこだわりがあらわれています。
「麺つゆのお出汁は関西風です。化学調味料は一切使わず、北海道羅臼産昆布と鹿児島県枕崎産の本枯れ節、国産原料にこだわった本みりんと醤油のみで作った麺つゆは、最後まで飲み切っていただいてもすっきりとしていると思います」。
関西と関東の水の違いに苦戦しながら生み出したという麺つゆは、昆布とかつお節の香りが鼻をくすぐり、確かに後味がすっきりと優しい味わいに仕上がっています。

さらにこだわりは日本酒へと続きます。そうめん・にゅうめん、創作料理とのペアリングを楽しめる日本酒は、日本中の蔵元を訪ね歩き、数々の書籍を執筆する藤田千恵子さんセレクション。奈良の蔵元を中心にセレクトとして、季節によって銘柄や飲み方などもご紹介しながら、ペアリングでその味わいを堪能して欲しいと言います。