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カーライフその先の未来へ

2025.12.21

進化し続けるマセラッティに、1000万円以下のエントリーモデル「エッセンツァ」登場

最高のスペックを備えたSUVの「レヴァンテ トロフェオ」。











世界の自動車業界を率いるトップデザイナーたち

 

先日、自動車業界にちょっとしたニュースが飛び込んできた。ジャガーランドローバーのCCO(チーフ・クリエイティブ・オフィサー)ジェリー・マクガバン氏が退任したようだ。理由は親会社タタモータースによるCEO交代で、それに伴う人事がとられた。きっとジャガーの次世代コンセプトカーTYPE 00があまり評判良くなかったのだろう。そんなニュアンスが漏れ聞こえてくる。





ジェリーのことはよく知っている。ここ数年は会っていないが、一時期年に何度もインタビューしていた。特にイヴォーク発表の頃は多く、当時自宅をデザインしたといっていろんな写真を見せてもらった。初めはとっつきにくかったが、時計の話をきっかけに心を開いてくれた。

 

 



彼の実績は大きく、今日多くのブランドが物理スイッチを減らしているが、最初に大胆に行ったのはジェリー。4代目レンジローバーがそれで、従来型から50%物理スイッチを減らしたと豪語していた。もちろん、タイミングもあっただろうが、それ以降ハイエンドモデルを中心に物理スイッチが減っていったのは確か。その意味では彼の退任で一つの時代は終わったのかもしれない。







では、現在注目しているデザイナーはというと、マセラティデザイン部門のトップにいるクラウス・ブッセ氏。彼とは2018年に開催された「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」のディナーで同席したことがある。身長2m8cmのジェントルマンだ。マセラティを手掛けたのは2015年からでMC20ではレッドドットデザイン賞のベスト・オブ・ザ・ベストに輝いている。いずれにしろ、現在のラインナップすべてがエレガントで美しいのは彼のセンスによるものであり、マセラティの歴史を熟知している結果だ。彼の口からはよく1954年リリースのマセラティA6 GCSのハナシが出るが、それがマイルストーンであることは同感である。




MCプーラ MCプーラ

新型スーパースポーツカー「MCプーラ」。





マセラッティが仕掛けた日本限定SUVのエントリーモデル

 

そんなブッセ氏が手掛けたのが今回フィーチャーするグレカーレだ。レヴァンテに続くマセラティ2番目のSUVとなる。レヴァンテは2016年デビューなので彼の前任者の作品である。

グレカーレの特徴は新世代マセラティの旗手MC20のDNAをストレートに受け継いでいる点だろう。フロントマスクは特にそうで、グリルとヘッドライトの造形や位置関係はそれに準じている。またボディサイドの余分なキャラクターラインを廃止、面構成による艶やかなフォルムを成形した。これにより、イタリアンデザインのセクシーさが表現されたのは言わずもがなである。

 








そんなグレカーレに新たなエントリーモデルが用意されたというのだからイタリア車好きには朗報だ。グレード名は「エッセンツァ」、“本質”という意味のイタリア語である。選択できるオプションの数を簡素化し、車両価格990万円とした。ハイブランドであるマセラティをこの価格で手に入れられるのはあまりないことだろう。日本限定というからインポーターの本気が伺える。

 






スタンダードモデル スタンダードモデル

「レヴァンテ」のスタンダードモデル




インテリア インテリア

デザインの細部に至るまで、マセラッティのレガシーが宿る。

 






パワーソースは2リッター直4ターボ+モーターのマイルドハイブリッドで、最高出力は300psを発揮する。モーターがアシストする加速は鋭く、数字以上のパワフルさを体感する。高速道路の中間加速もそうで、2リッターとは思えない。また乗り心地がいいのもこのクルマの特徴。上位グレードのモデナは20インチ、トップエンドのトロフェオが21インチなのに対し、このモデルは19インチのホイールを履く。それが乗り味に対してポジティブに働いているのだ。

 

 




肉厚タイヤ推進派としてこれは見逃せない。なぜなら肉厚だと乗り心地がいいのはもちろん、リプレイスやスタッドレスタイヤの履き替えがリーズナブルになる。それに駐車場などで縁石にガリっと擦る場面は減るから、いいことずくめだ。そしてこのクルマでは19インチのタイヤがマセラティ然としたジェントルな乗り心地を提供してくれる。フラットなキャビンは高級車であることの証だ。




ということで、グレカーレの新たなエントリーグレード「エッセンツァ」に注目。マセラティのアイデンティティを具現化したデザインをもっとも身近に感じられるのはこのクルマである。前述したようにデザインのクオリティが高いことから、ファンションコンシャスな方は要チェックだ。と同時に、こいつはSUV。リゾートやグランピングなどにガンガン乗り倒したらカッコいいこと間違いなし。泥の跳ねたボディも悪くない。イタリア貴族になった気分で休日を過ごす相棒になりそうだ。

 






九島辰也 Tatsuya Kushima

 

モータージャーナリスト兼コラムニスト。現在、サーフィン専門誌「NALU」のメディアサイト編集長、メディアビジネスプロデューサーを担当。これまで多くのメンズ誌、ゴルフ誌、自動車誌、エアライン機内誌などの編集長を経験している。メディア活動以外では2024-2025日本カーオブザイヤー選考委員、(社)日本葉巻協会会員、日本ボートオブザイヤー選考委員、メンズゴルフウェア「The Duke`s Golf」のクリエイティブディレクターを務めている。

 

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