熟したヤマブドウを思わせる、紫色です。英語名はAmethyst Mauve。宝石のアメシストのような、深みのある紫色です。その染め方は『延喜式』にも記載されていて、紫根で染め、酢で赤みを表現したそうです。葡萄は今ではブドウと読みますが古くは違いました。江戸時代になりブドウ色と呼ばれるようになったのです。
葡萄色 = えびいろ
葡萄をブドウと呼ぶようになったのは江戸時代から。それまではえび色と呼んでいました。ヤマブドウもヤマエビと呼んでいたそうです。「葡萄色」はえびいろと読みます。
DIC-N927/葡萄色(えびいろ)
「日本の伝統色を知る」とは
美しい日本の伝統色、その漢字の読み方、色の背景なども合わせてご紹介していきます。いにしえから紡いできた日本の感性をともに味わってみましょう。
参考図書:「美しい日本の伝統色」PIEインターナショナル刊、「365日にっぽんのいろ図鑑」暦生活著 玄光社刊
参考色見本:DIC 日本の伝統色
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