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これを食べなきゃ人生ソンだよ

2026.9.17

「東京、焼きそば人生」の集大成 ベスト5はここだ!






一口に「焼きそば」と言っても、中華風、中国風、和風醤油(塩)系、ソース系など様々ある。

今回は、筆者のこれまで東京で食べてきたあらゆる焼きそばの中から、ジャンルを問わず、「これは、旨えゾ!」と膝を打った間違いなしの5品をお届けする。「好又香」「香港贊記茶餐廳」「中国料理 梅林」「嘉賓」「中華 珍満」の5軒のそれ。

大袈裟に言うならば、ワシの「焼きそば人生」の集大成じゃ。






何度も紹介したが、
筆頭は「好又香」の「五目焼きそば」

 

 

トップバッターは石神井公園の大・大・大好きな町中華屋「好又香(コウユウカ)」なんだな。シェフは上海出身の中国人で本格的なシェフなので、厳密に言えば、町中華と呼ぶのは、ちと失礼かもね。すでに町中華と焼餃子の回で紹介しているが、確信をもって言っちゃうよ。この店の「五目(餡かけ)焼きそば」を超えるものはなかなかないゼ。

 

 

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教えたくないけど教えたい!東京で 一番通いたい町中華の名店「好又香 (コウユウカ)」の巻 – Premium Japan






そもそもこの店は何を食っても間違いがない。「インゲン炒め」も「エビの塩炒め」も「黒酢豚」も「焼餃子」も絶品だ。

そして、締めも大いに迷うのである。中国醤油を使った「醤油炒飯」か、「五目(餡かけ)焼きそば」か、淡泊な傑作「鶏そば」、あるいは「上海焼きそば」かってことだ。

 

 

大人数で来た時には問題はない。締めは、迷うことなくこの4品を頼んでしまえるからだ(笑)。2~3人で来た時がいちばん辛い。散々食った後で、まー、「醤油炒飯」と「五目(餡かけ)焼きそば」の2品を頼んでしまうかもね。普通、〆は一品かもしれんが、あの旨さを知っていたら、とても欲求には勝てん(笑)。






さて、「五目焼きそば」であるが、麺は茹でたのが半分、炒めて焦げ目をつけたのが半分。やはり、決め手となるのは餡かけの出来栄えなのだ。具は、白菜、ネギ、豚肉、イカ、エビ、キクラゲ、シメジ、そんなとこか。何が素晴らしいかって、その醤油と旨味のバランスがこれ以上ないってことだ。そして、トロミの塩梅も見事なんだねえ。






「好又香」の「五目(餡かけ)焼きそば」 「好又香」の「五目(餡かけ)焼きそば」

「好又香」の「五目(餡かけ)焼きそば」






焼きそばは、まるで汁気がないのも、汁気が多すぎてもダメだ。その程良いところで着地するのが技なのである。口に入れた瞬間、「うめッ!」となる。もちろん、酢をかけての味変もいい。ワシの脳内の「常に食いたいものリスト」の一画を占拠している品の一つと言える。東京のはずれなので、方向が違うとなかなかハードルが高いが、まー、一度は行ってみてほしい店じゃのお。






「好又香」の入り口 「好又香」の入り口

「好又香」の入り口

好又香 コウユウカ

東京都練馬区石神井公園7丁目1-3 Tビル2F
℡:03-6913-3225

営業時間:11:00~15:00、17:00~22:30
定休日:火曜日

五目焼きそば 1100円

黒酢豚    1,650円
醤油炒飯   1,100円






ここは彼の国か?「香港贊記茶餐廳」の
「香港やきそば」を食うべし

 

 

「ホンコンチャンキーチャーチャンテン」と読む。

なにしろ筆者は骨の髄から香港の中国料理マニアで、食べるだけのために本当に何十回も行っておるんですわ。その中で愛してやまないのが、いわゆる「香港焼きそば」ってやつだ。






おそらく30年ぐらい前に、ザ・ペニンシュラ香港のメインダイニング「嘉麟楼(スプリングムーン)」で、飲茶の〆に一緒に卓を囲んだ香港人が頼んでくれた裏メニューを食べたのが初めての経験だ。それ以来、病みつきだべ。具材は黄ニラ、ニラ、モヤシのみ。そいつをニンニク、生姜、オイスターソース、チキンパウダー、中国醤油で、ちゃちゃっと炒める。軽さが身上の焼きそばだ。極めてシンプルであるから、炒めの技が如実に反映される。

 






「香港贊記茶餐廳」の「香港焼きそば」 「香港贊記茶餐廳」の「香港焼きそば」

「香港贊記茶餐廳」の「香港焼きそば」






これを食べられる店は東京では多くはないが、「香港贊記茶餐廳」のそれは、さすがにペニンシュラほどの軽さと洗練さはないものの、香港を想起させ、コーフンさせるものであることは間違いない。「茶餐廳(チャーチャンテン)」は、大衆屋台料理屋の「大牌檔(ダイパイドン)」が屋内に移って進化したものだ。焼きそばや炒飯、野菜料理、肉料理も多彩で、「ピーナッツバター&練乳トースト」とか「コーヒーミルクティー」とか不思議なものもあるから面白い。名古屋の奇妙奇天烈な喫茶店メニューに通じるものがあるが、こっちの方がちゃんと旨いものになっている。






 

さて、この店の「香港風焼きそば」は、上の具材から黄ニラを抜いて玉ねぎを加えたもの。一食して、「おー、これよ、これよ」と嬉しくなる。具が少ないから、味付けの濃い玉子麺をガッツリと食う感じ。甘辛いんだが、味に奥行きがある。

いや~、旨いねえ。ワシワシといくらでも行ける感じ。近くにあれば、週に一度は通うな。

 






「季節野菜ガーリック炒め」も頼んでみたが、レタスの炒め具合がいい。味付けはニンニクがっつりで、上湯ととろみがたっぷりで良かった。さてこの店は、950円の激安ランチを目掛けて、周辺のサラリーマンと中国人で混みあう。昼時をはずしたほうがいいだろう。点心もフカヒレ料理も旨そうだから、晩ご飯に大勢で来て、あれこれ頼むのがいいと思う。






「香港贊記茶餐廳」の入口 「香港贊記茶餐廳」の入口

「香港贊記茶餐廳」の入口

香港贊記茶餐廳

東京都千代田区飯田橋3-4-1 マンワイビル1F

℡:03-6261-3365

営業時間:11:30~23:00

定休日:なし

香港風焼きそば 1280円

季節野菜ガーリック炒め 1280円






 

「ソース焼きそば」の傑作と言えば
「中国料理 梅林」だろう

 

 

「ソース焼きそば」と言えば、すぐに名前が挙がる水道橋や高島平の店があるのだが、どちらも筆者にはピンと来ない。前者の麺は柔らかく、後者はあの揚げ焼きにした部分が固すぎる。味付けもともに、どうも小生の口には合わないのよね。その点、五反田「梅林」の「肉ソース焼きそば」はとても感覚に訴えるものがある。ちりちり麺は程よい硬さを保ち、太さも口に入れたときに実に心地よい。






「中国料理 梅林」の「ソース焼きそば」 「中国料理 梅林」の「ソース焼きそば」

「中国料理 梅林」の「ソース焼きそば」

具は、豚肉、キャベツ、玉ねぎだけ。豚肉は細切れだが、片栗粉を振ってあるから、ソースを吸っている。最も肝腎なのはソースの味付けだ。甘みと辛味のバランスが丁度いいのだ。そして、油は少なく、まったくくどくない。ゆえに、他店に比べると盛りはいいのだが、スルスルっと食えてしまうのだ。昼飯時には、客がひっきりなしに入ってくるが、8割ぐらいは「肉ソース焼きそば」を頼んでいる。若いお姉さんも迷うことなく、これを食べる。それほど軽さがあるという証拠だ。






「中国料理 梅林」の入口 「中国料理 梅林」の入口

「中国料理 梅林」の入口

中国料理 梅林

東京都品川区東五反田1-24-1

℡:03-50-5869-4815

営業時間:(月~金)11:00~15:00、17:00~22:00

(土・祝)11:00~15:00、17:00~21:00

定休日:日曜日

肉ソース焼きそば 1100円






創業40年の「嘉賓」の名物は
「牡蠣ソース和えそば」なのだ

 

昔からある店だ。経営者が一度変わったらしいが、創業40年。職場から近くにあったので、入社した39年前に先輩に連れていかれたのが最初だ。その時に「これは旨えんだぞ」と先輩が自慢気にオーダーしていたのが、この店の「牡蠣ソース和えそば」なのだ。開店から2年目にして、すでに名物になっていた。






「嘉賓」の「牡蠣ソース和えそば」 「嘉賓」の「牡蠣ソース和えそば」

「嘉賓」の「牡蠣ソース和えそば」






具は少々のネギのみ。あとはストレートの細麺を生姜とオイスターソースで炒めただけ。シンプルこの上ない。香港焼きそばから具を取り除いたものと言ってよい。今回、この店で久しぶりに食べた。麺はやや黄色く、玉子が入っている伊府麺っぽい。オイスターソースはもちろん使っているが、旨味の元と中国醤油も使っているように思う。






具がほぼないだけに、麺をゾゾゾッとすする楽しみがある。2人で来ても、一杯じゃあ足りないな。以前、大食いの元プロ野球選手と来たことがあるのだが、三杯お代わりしていた。それには、さすがにたまげたが(笑)。エビチリとか酢豚とか焼き餃子とか他のメニューも、中国料理と中華料理の真ん中辺の味付けで、日本人には馴染むんだよね。夜は混むので予約必須で。






「嘉賓」の入口 「嘉賓」の入口

「嘉賓」の入口

嘉賓

東京都新宿区四谷1-7 第3鹿倉ビル2F

℡:050-5869-4647

営業時間:(月~金)11:00~14:30、17:00~22:30

(土日・祝)11:00~14:30、17:00~22:00

牡蠣ソース和えそば 880円






これぞ町中華!「中華 珍満」の
「やきそば」はバランスのいい醤油味

 

最後に紹介するのは、これぞ町中華という店である。御徒町駅のすぐそばで、ド派手で巨大な看板がギラギラしているから、見逃す心配はない。この看板に対して、厨房で中華鍋を振るのはけっこうお年を召された方ばかり。まるでギラギラはしていないが、皆さん元気で楽しげだ。






何を食べても安いのに、安定した味を求めて、客はひっきりなしである。注文が入って、一品一品をその場で作り出す。どこぞのチャーハン有名店と違って、作り置きなんぞは意地でも出さないところがいい。何でもアツアツで出て来る。この店の名物の一つは、醤油味の「やきそば」なのである。他にも「カタやきそば」、「塩やきそば」(細麺)、「ソースやきそば」(細麺)とあるが、まずは醤油味を薦めたい。






「中華 珍満」の「やきそば」 「中華 珍満」の「やきそば」

「中華 珍満」の「やきそば」






麺は丸く太くプリッとしている。具は、キャベツ、モヤシ、豚肉、キクラゲ、玉ねぎ、ニラで、醤油の汁が皿の底にたっぷりだ。麺はツルツルなので、その汁を吸いこんでものびることがない。なんか、昭和の時代から慣れ親しんだ懐かしい味というのだろうかねえ。跳び上がるほど旨いってワケではないが、野菜の旨みと麺の小麦が醤油でまとめられていて、ジンワリと優しい。週に1回食べても飽きない感じ。






ちなみに、やや大振りの餃子も旨い。一個一個が引っ付いているところが気に入らないが、パリッと焼けてて味もいい。隣のおっさんが食っている、色の薄いチャーハンも旨そうだった。






「中華 珍満」の入口 「中華 珍満」の入口

「中華 珍満」の入口

中華 珍満

東京都台東区上野3-28-10

℡:03-3831-8801

営業時間:(月~日)11:30~20:45

やきそば 790円

餃子 680円
















「これを食べなきゃ人生ソンだよ」とは

 

うまいものがあると聞けば西へ東へ駆けつけ食べまくる、令和のブリア・サバランか、はたまた古川ロッパの再来かと一部で噂される食べ歩き歴40年超の食い道楽な編集者・バッシーの抱腹絶倒のグルメエッセイ。



筆者プロフィール

 

食べ歩き歴40年超の食い道楽者・バッシー。日本国内はもちろんのこと、香港には自腹で定期的に中華を食べに行き、旨いもんのために、台湾、シンガポール、バンコク、ソウルにも出かける。某旅行誌編集長時代には、世界中、特にヨーロッパのミシュラン★付き店や、後のWorld Best50店を数多く訪ねる。「天香楼」(香港)の「蟹みそ餡かけ麺」を、食を愛するあらゆる人に食べさせたい。というか、この店の中華料理が世界一好き。別の洋物ベスト1を挙げれば、World Best50で1位になったことがあるスペイン・ジローナの「エル・セジェール・デ・カン・ロカ」。あ~、もう一度行ってみたいモンじゃのお。

 



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