「みや川」の白い唐揚げ「みや川」の白い唐揚げ

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これを食べなきゃ人生ソンだよ

2026.6.4

週に一度は食べたくなる「唐揚げ定食」、東京のベスト5はここだ!

子も子供もおっさんも大好きな「唐揚げ定食」、東京のベスト5はここだ!

 

まー、日本人でコレが好きじゃない輩はあまりいないだろう。鶏の唐揚げである。今回は、「末げん」、「やき鳥 宮川」、「とん汁と唐揚げの専門店 ばくばく田町・三田店」、「一番唐揚げ」、「西荻もがめ食堂」を紹介する。






唐揚げとひと言で言っても、そのバリエーションはさまざまだ。

 

例えば、味付けに限っても、

・ショウガ醤油ベースの王道

・ニンニク醤油のパンチ系

・塩味

 

と分かれる。その上で、揚げの技術と鶏の肉質が問われるのだ。大抵は、二度揚げしてカラリと仕上げるのがほとんどだ。

 

 

では、今日も元気に行ってみよう!






正統的に旨い「末げん」は
東京のベストなんだろな

 

以前、抜群の親子丼(かま定食)の店として紹介したことがある。三島由紀夫が割腹自殺をはかる前夜、最期の晩餐を囲んだ店として知られる。

 

 

筆者が親子丼を食べていた時、隣のおっさんがネクタイを緩めて、唐揚げにハフハフとかぶりついていた映像が、ワシの脳味噌にこびりついて離れなかった。

いや、そのおっさんの食いっぷりに興味を持ったんじゃなくて、黄金色に輝く鶏の唐揚げが強烈に旨そうだったのである。






今回、鶏の唐揚げ定食巡りをしてみようと思ったのも、「末げん」の唐揚げの映像のせいなのだ。

というワケだが、この店、ランチ時は近隣のサラリーマン男女で入り乱れる。7割ぐらいの客は親子丼目当てだが、唐揚げ定食を頼むのは、やはりおっさんか若者が多い。

 

お膳に載って一揃いがやって来た。






「末げん」のから揚げ定食 「末げん」のから揚げ定食

「末げん」のから揚げ定食






まずは鶏スープを飲む。鶏専門店だけあって、こいつは普通に旨いねえ。具はナメコと白ネギが少々。

 

肝心の唐揚げなんだが、見事に黄金色だ。ガブリと行ってみた。素晴らしい!衣はカリカリで実に香ばしく、油をまったく感じさせない。醤油と生姜による下味の按配が絶妙だ。そして驚くべきは鶏肉の瑞々しい柔らかさと甘さである。

 

 

要するに、これは天下一品の唐揚げだと思った。






隣のテーブルを見ると、おっさんが二人でやって来て、二人とも親子丼を食べているのだが、単品の唐揚げ(5個)を二人でシェアしておった。なかなかやりおるのお。最高の組み合わせじゃねえの。

 

その証拠に、食べ終えると、思わず「ああ~、満足したあ」と言って深く息を吐いた。次回は自分もそうしてみたいと思った。そして、「たつた揚げ定食」も激しく気になるのだね。







「末げん」の入口 「末げん」の入口

「末げん」の入口

末げん

東京都港区新橋2-15-7

エスプラザビル1F

℡03-3591-6214

月~金:11:30~13:30、17:00~22:00

土:17:00~21:00

定休日:日曜・祝日

から揚げ定食 1900円

たつた揚げ定食 2000円






いやいや、「やき鳥 宮川」も
甲乙つけがたい店だ

 

「末げん」が東京で一番と言ったが、こちらも東京を代表する名店の一つだ。

昼時には、一巡目で入りたい客が開店前から列を成す。創業は昭和24年で、都内にいくつかある「やき鳥 宮川」の総本店のようだ。






席にはあらかじめ、つけ汁のポン酢を入れた器が一人に一つずつ置いてある。たまに「やきとり丼」の客もいるが、ほとんどは「から揚げ定食」だな、やっぱり。

あたしゃ、初めてだったので、先に入った隣の席の常連らしき妙齢のおばちゃんのやり方を観察した。






まず、鶏スープを飲む、次いで、唐揚げが盛られた平皿にスペースを作ってそこに塩を盛る。次に、唐揚げの脇のネギをポン酢の中に浸している。名物の白い唐揚げを、まずは塩をつけてガツガツと食べた。骨付きの部位も塩をつけ、手掴みでワシワシ食う。そんで、ポン酢にやっと移行してネギとともに食う。

 

ワシもそれに倣ってみた。






「やき鳥 宮川」の白い唐揚げ 「やき鳥 宮川」の白い唐揚げ

やき鳥 宮川」の白い唐揚げ






白い粉を吹いた唐揚げは、モモとムネが合わせて3個で手羽先が2個。サクサク感がいつまでも保たれていて、肉はとても柔らかい。下味は塩程度だから、肉の味がダイレクトにする。とても上品な仕上げだ。それだけでも行けるが、各種の味変をするとさらに楽しめる。

 

まずは塩、その次には目の前にあった山椒の粉を混ぜてみた。うむ、絶対にこっちのほうがよろしい。続いて醤油をかけてみたが、これもいい。最後にポン酢だが、ポン酢は酸味がピリリと強めに効いていて、ネギと一緒に食べるところがいい。

 

ベースが塩味だからこそ、いろんな味変が楽しめるのである。ここの唐揚げは一つの傑作と言うべきものだな。そんで、スープもご飯もお代わりができて、目の前の坪漬けも食べ放題だ。この店が人気なのもよくわかるわ。「末げん」と同じように女性客も多かった。







「やき鳥 宮川」の入口 「やき鳥 宮川」の入口

「やき鳥 宮川」の入口

やき鳥 宮川

東京都中央区日本橋茅場町3-5-1

℡03-3668-7080

11:00~13:30、17:00~22:00

定休日:土日祝

から揚げ定食 1200円

手羽先定食 1100円

やきとり丼 1100円






「とん汁と唐揚げの専門店
ばくばく田町・三田店」は客ファーストNo.1

 

ちと不便な場所にあるね。田町駅からも三田駅からも歩いて8分ぐらい。しかし、客は続々とやってきては、14時に着いても2人が並んでいた。恐るべし。

 

それもそのはずである。なんたって、豚汁と唐揚げのセットですぜ、奥さん。これ以上にカンペキな組み合わせはないじゃろうが。あたしゃ、店名聞いただけで、随喜の涙を流したよ(爆)。






この店はなんせ心憎いぜ。だって、選べるメニューが、とん汁「大」とごはん定食、とん汁「小」とからあげ定食、とん汁「大」とからあげ定食に分かれている。しかも、からあげの個数を1個から4個まで選べると来たもんだ。

 

これぞ、お客ファーストってなもんだ。






しかも、席について驚くのは、味変用の調味料が目の前に5種類も置いてある。自家製ラー油、さば・いわし魚粉、ピリッと七味、しびれる四川山椒、マヨネーズ1本!凄くないすか?

 

ワシは例によって、とん汁「大」のからあげ4個の最大量で臨んだ(笑)。






「とん汁と唐揚げの専門店 ばくばく田町・三田店」のとん汁「大」とからあげ定食 「とん汁と唐揚げの専門店 ばくばく田町・三田店」のとん汁「大」とからあげ定食

「とん汁と唐揚げの専門店 ばくばく田町・三田店」のとん汁「大」とからあげ定食






来ましたで。

 

最初はとん汁だ。これが大根、ゴボウ、ニンジン、コンニャク、豆腐、ネギと具沢山で、出汁は魚粉を感じる濃い味わいでなかなかよろしい。こだわりの「佐野みそ」のオリジナルブレンドを使っているのだそうのだ。

 

肝心の唐揚げは丸く、こんがりと揚がっている。形がいい。こりゃ、マズイわけがないと思ってかぶりつくと、やはりニンニク生姜醤油が効いている。揚げ方も抜群にいいから、これはかなり旨い。






で、さっそく味変してみた。ラー油と魚粉は避けた。で、七味だけ➡七味の上にマヨと食ってみた。すると後者がはるかに旨い。続いて、山椒だけ➡山椒の上にマヨとやったが、やはり後者がいいのである。

 

しかし、極めつけは店もそう薦めているが、七味+山椒+マヨ、こいつが最高に旨かった。やってみて欲しい。






しかし、周囲を見渡すと、8人のうちマヨをかけているのは、ワシを含めておっさん3人だけ。あれ~?世の中ってあんまりマヨラーじゃねえのかなあ?

 

しかし、一人のおっさんはマヨをたっぷりかけて、連れの女性に、かぶりつくたびに「うまッ」「うまッ」と叫ぶ姿に、自分を見るようでとても好感が持てた(笑)。






ご飯にも自信があるらしく、「魚沼産に勝るとも劣らない」会津坂下(ばんげ)コシヒカリを使用しているとのこと。さて、米粒は確かにキレイなのだが、いかんせん炊き方がよくない。ちと水が多すぎるのか、ベッタリしておった。炊き方変えれば、完全無欠になるのに、そこだけザンネン。

 

でも、客思いがビンビンに伝わってくる、い~いお店です。

「とん汁と唐揚げの専門店 ばくばく田町・三田店」の入口 「とん汁と唐揚げの専門店 ばくばく田町・三田店」の入口

「とん汁と唐揚げの専門店 ばくばく田町・三田店」の入口

とん汁と唐揚げの専門店
ばくばく田町・三田店

東京都港区芝4-9-8

サンワイド高橋ビル1F

℡080-3733-8989

月~金:11:30~15:00、17:00~20:00

とん汁「大」とごはん定食 870円

とん汁「小」とからあげ定食 からあげ2個 950円~4個1310円

とん汁「大」とからあげ定食 からあげ1個990円~4個1350円






「一番唐揚げ」は不思議な店だが
味は間違いないぜ

 

池袋サンシャイン60のそばにある。有楽町線・東池袋駅からは近いが、池袋駅から歩くと、まあ結構な距離だ。

不思議な店である。まず、入口は暗幕で光を遮断してあり、店内も片方の壁面の半分くらいが布で覆われている。なんだ、紫外線アレルギーなのか? だから、店内は電球の灯りのみで薄暗い。

 

稼働しているのは壁に向かってたったの6席だけ。ホーンテッド・レストランかよ(笑)。ちと気後れする。席に着いてよく見ると、薄暗いせいか、清掃は行き届いていない(苦笑)。






もう片方の壁の黒板には、バナナマンの日村が来たとか、「出川一茂ホラン」の番組で紹介されたとか、ワシはそんなヤツは誰だか知らんが、JO1の川尻と佐藤が来たとか、白いチョークで矢鱈と誇示してある。結構、ミーハーなんだね(笑)。

 

要するに、テレビにしばしば登場する、東京を代表する唐揚げの店の一つとして有名なのだ。






不思議な店だから、女子は入りづらく、客はヤロウしかいない。で、客は大体、ニンニク醤油がガツンと来る一番人気の「極もも唐揚げ定食」か、醤油ももと塩むねの両方が食べられる「一番唐揚げ定食」を頼んでいる。あたしゃ、とりあえず後者だ。

 

当たり前だが、厨房からシャーシャーと揚げ物の音が絶えず聞こえてくる。15分ほど待ってやって来た。アツアツである。やっぱり、モモ肉と胸肉の両方が食べられるのは嬉しい。






「一番唐揚げ」の一番唐揚げ定食 「一番唐揚げ」の一番唐揚げ定食

「一番唐揚げ」の一番唐揚げ定食






まずは「塩むね」だが、衣は柔らかく、肉は淡泊だが非常にしっとりしている。火入れが上手い。何もつけなくても行けるが、店が勧めるワサビ醤油をつけると、さらに良くなる。筆者はマヨラーなので、その上にマヨをつけたらもう言うことなしにハッピーだ。

 

もちろん、マヨは30円で追加する(笑)。

 

「醤油もも」はやや褐色で、衣はカリカリサクサクしている。香ばしいくらいまで揚げてある。肉質は弾力性があって肉汁が豊かだ。ワサビ醤油をつけるとさっぱりした味わいになる。やはり、筆者はもも肉のほうが好きだな。






気になったので後日、「極もも唐揚げ定食」を食べに再訪した。

 

やはり揚げ方が滅法上手い。ニンニクの味はするが、ニンニク好きのワシとしてはもっとガンガン来てもいいと思った。こちらはワサビ醤油はなくて、マヨしかついてこない。確かに、さらに醤油はいらないほどの味の濃さがある。

 

かなり大きめの塊で4個盛りなのだが、形はほぼ球状でゴルフボールくらいの大きさか。中まで火はしっかりと通っているが、肉汁はちゃんと残っていて、実に柔らかくて旨い。かなり満足度が高いことは間違いない。






ちなみに大盛り無料の白米が非常に旨いことも言い添えておきたい。

 

定食は全部で10種類もある。醤油ももだけのもの、塩むねだけのもの、「チキン南蛮定食」に「ラーメン唐揚げセット」、「鶏唐揚ひつまぶし膳」なんてものもあるから、通ってみたくなるねえ。






「一番唐揚げ」の入口 「一番唐揚げ」の入口

「一番唐揚げ」の入口

一番唐揚げ

東京都豊島区東池袋3-11-9 三島ビル1F

℡03-6709-2939

平日:11:30~15:30、18:30~22:30

土祝:12:00~15:30、18:30~22:30

一番唐揚げ定食 1100円

極もも唐揚げ定食 1290円

チキン南蛮定食 1150円






ハッピーオーラも味わえる
「西荻もがめ食堂」に行くべし

 

ここに来るたびに、客を満足させたいという店の気概に圧倒される。店自体にハッピーオーラがあるのだ。まだ未訪の人は、一度でいいから訪れてみてほしい。






大きめのグラスに注がれた麦茶は何度も注ぎ足してくれるし、何と言ってもすべてのメニューに日替わりで小鉢が4つも付いてくるのである。この日はポテトサラダ、白菜の漬け物、もずく、厚揚げの煮物だ。東京広しといえども、こんな店には出くわしたことがない。

 

しかも、このご時世で、白米は2回までおかわりができて(これが実に旨い!)、味噌汁だって白菜、シメジ、ワカメと具だくさんで(出汁はちと薄いが)、こちらの健康を気遣ってくれるというのか、ケチくさくないのである。まー、プチ感動するわな。

 

偉大な店だ。






「もがめ食堂」の ”鶏からあげ定食” 「もがめ食堂」の ”鶏からあげ定食”

「もがめ食堂」の ”鶏からあげ定食”






さて、肝心の「鶏からあげ定食」はゴロリとした唐揚げが5個に、たっぷりで瑞々しい千切りキャベツが添えられている。唐揚げは王道のショウガ醤油味で、周りカリカリの中はしっとり。余熱で中までしっかりと熱を入れて休ませているから、肉汁でやけどするようなことはない。旨いね~。

 

普通は、ケチくさい漬け物が付くぐらいだから、まー、3個目ぐらいにはちょっと飽きが来るのだが、そこはなんせ4種の小鉢を挟むことで、口に飽きは来ないのである。また言うけど、偉大な店だ。






メニューも豊富にある。スタッフも親切この上なく、駒場東大前にある某有名定食屋の塩対応とは雲泥の差がある。この定食屋をホメるヤツの気が知れん(苦笑)。

 

なにしろ、客はみなが楽し気で、どの顔も満足で輝いているのが壮観だ。西荻窪の住民が心底うらやましいわ。

「もがめ」の入口 「もがめ」の入口

「もがめ」の入口

西荻もがめ食堂

東京都杉並区西荻南3-7-7

西荻日伸ハイ103

℡03-5346-0360

11:30~14:30、17:30~20:30

鶏からあげ定食 1400円






「これを食べなきゃ人生ソンだよ」とは

 

うまいものがあると聞けば西へ東へ駆けつけ食べまくる、令和のブリア・サバランか、はたまた古川ロッパの再来かと一部で噂される食べ歩き歴40年超の食い道楽な編集者・バッシーの抱腹絶倒のグルメエッセイ。



筆者プロフィール

 

食べ歩き歴40年超の食い道楽者・バッシー。日本国内はもちろんのこと、香港には自腹で定期的に中華を食べに行き、旨いもんのために、台湾、シンガポール、バンコク、ソウルにも出かける。某旅行誌編集長時代には、世界中、特にヨーロッパのミシュラン★付き店や、後のWorld Best50店を数多く訪ねる。「天香楼」(香港)の「蟹みそ餡かけ麺」を、食を愛するあらゆる人に食べさせたい。というか、この店の中華料理が世界一好き。別の洋物ベスト1を挙げれば、World Best50で1位になったことがあるスペイン・ジローナの「エル・セジェール・デ・カン・ロカ」。あ~、もう一度行ってみたいモンじゃのお。

 



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