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2024.6.28

一条帝と定子の純愛と、宣孝とまひろのワケあり婚の行方



「光る君へ #25 決意」あらすじ&今週も言いたい放題
純愛の一条帝と定子、ワケあり婚の宣孝とまひろの行方!




今週のお当番、N子です。あっという間の越前編でしたねー!舞台は越前から京へと移り、物語が動き出した感。まひろが宣孝のラブコールを受け入れ、とうとう結婚!っていうか、妾のひとりになることを承諾します。

 

 


そしてもうひとつの動きは、一条天皇と定子です。一条帝は、定子を住まわせている内裏の外にある職御曹司に入り浸り。内裏にいないのでお仕事放棄状態。後ろ盾がなくなり不安定な立場の定子への想いが募り、恋愛ジャンキー状態です。

 

一条帝に奏上するお役目の藤原行成が何度も職御曹司に向かい、一条帝にまつりごとの話をしても、仕事放棄。折しも大雨で鴨川が決壊し、早急に工事をしなければいけないのに、天皇は定子とラブラブするばかり。

 

 

道長もご立腹ですよ。3度も辞表を出して、怒りを表現しています。


定子もかわいそうなんです。恩赦により帰京を許された伊周兄さんは、あの栄光ふたたび!とばかり、清少納言の「枕草子」を利用して、往時のような定子のサロンを形成しようと目論むけれど、定子はわかっています。父・道隆という絶大な後ろ盾が失われ、兄貴ふたりはもう権勢の中心にはいない今、「余計なことはせんといてくれ!」という、苦々しい表情でした。おかわいそうな定子さま……

 

 

自分がヘタレで失脚したくせに、妹を出しにして復権を図ろうとして、空気を読めない伊周兄さんには頭が痛いところです。

「長恨歌」の引用と一条帝と定子のスキャンダル
ダブルの意味が込められていく「源氏物語」は文春砲級?

定子に肩入れしてしまい、政務をおろそかにし始め、周囲の目がどんどん厳しくなるあたり……。まさに楊貴妃と玄宗皇帝との悲恋を描いた白居易「長恨歌」のようです。

 

 

今後、まひろが執筆していく「源氏物語」ですが、そう考えるとすごい身近な話の集合体ですよね。「長恨歌」の引用と見せて、その奥には一条帝と定子のスキャンダルが隠されているわけです。読み始めたら「これはお上のことよね?」「これは中宮さまよね?」と、宮廷の皆さまにとっては、文春砲をワクテカしながら読むようなこと。そりゃあ人気も出るよね、と思うのです。

まひろ、ついに結婚へ(妾だし、年の差婚だけど)

宣孝のグイグイアプローチに気持ちが傾き、心に他の男を住まわしていてもいいって宣孝は言っているし、私ももう20代後半だし、子ども生んでみたいし、このあたりで妥協すっか!という感じのまひろ……。きつねとたぬきの化かしあいのような結婚だし、妾になるなら道長でもよかったはずなのに、こんなことになってしまう人生の不思議。そうね、人生そんなものよね!とテレビの前でウンウンとうなずいていたわたくし、N子でした。

 

 

いとにも福丸といういい人ができていたし、乙丸も越前から海女だった娘・きぬと一緒になったし、決して情熱的な恋愛の末に一緒にならずとも、生活を共にしていく人という観点からすると、まひろと宣孝というカップルも良いのかもしれないですね。


今週は、自分の決断により不安定な状態へ追い込んでしまったことへの後ろめたさと愛情がないまぜになった一条帝と、まひろたち、そして乙丸やいとたちの、さまざまなカップルとの対比が鮮やかでしたね!うまい!

 

 

しかし宣孝が自信マンマンに、道長にまひろとの結婚を報告しに行ったのにはびっくり。宣孝、まひろの相手を知ってたんだな!っていうか、わざわざ報告して、ニヤついているあたりがどうなのよ。「俺、左大臣に勝ったぜ!」みたいなことなのですかね?すごく嫌です!その神経がよくわからない!

いよいよ来週、彰子が入内か!
ここからの展開は急ピッチ?


来週放送の予告では、あのちょっとぼんやりした感じの彰子さまがとうとう入内されるようです!安倍晴明に「お宝を出せ」と、道長は言われていましたからね。しかし、あの姫さまで大丈夫かしらん、と不安にさせます。

 

 

史実では、定子は、彰子が入内した長保2(1000)年の暮れ12月、出産直後に亡くなっています。また、まひろの出産もあります(私はまだこの子の父親は実は道長、ってことになる!と思っています!)。

 

ここからストーリーもいよいよ佳境に入るか、というところでしょうか。M男さんも先週言っていましたが、はやくまひろから紫式部になるところが見たいです!

 

 

 


美しい越前和紙を欲しがったまひろ
おそらく彼女は近々手に入れますね……アレを書くので

今週、越前和紙の工房訪問のシーンから始まりましたね。とても貴重で美しい越前和紙は、租税徴収するために国史である父・為時のもとに送られてきます。まひろは欲しがりますが、租税だからといって、手に入れることはできませんでした。

 

 

おそらくまひろは、美しく高価な越前和紙を手に入れます。「源氏物語」を書くために与えられるはず。道長が和紙を持ってきたりするんじゃないかな?「彰子のために、物語を書いてくれ!」とか言うんじゃないのかな!そういう伏線かなーと思っているんですが、答え合わせはもう少し先になりますね。





「光る君へ」言いたい放題レヴューとは……

Premium Japan編集部内に文学を愛する者が結成した「Premium Japan文学部」(大げさ)。文学好きにとっては、2024年度の大河ドラマ「光る君へ」はああだこうだ言い合う、恰好の機会となりました。今後も編集部有志が自由にレヴューいたします。編集S氏と編集Nが、史実とドラマの違い、伏線の深読みなどをレビューいたしました!

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