2024年9月に開業したばかりの「界 奥飛騨」への旅に誘われ、参加してきました。バスタ新宿から高速バスに乗り込み、一路奥飛騨温泉郷へと向かいます。バスの乗車時間は5時間ほど。読書をしたり、うとうとしたりしている間に景色はどんどんと変わり、旅への期待が高まっていきます。
奥飛騨温泉郷とは、飛騨山脈(北アルプス)の麓に点在する平湯、福地、新平湯、栃尾、新穂高の5つの温泉地の総称です。「界 奥飛騨」は、その中でも最古の歴史を持つ平湯温泉にあります。平湯温泉は、日本三大湧出量を誇る名湯として知られている温泉です。
「界 奥飛騨」に到着したら、早速足湯を体験しました。北アルプスの雄大な眺めも素晴らしく、そして何といっても涼しい!ここ「界 奥飛騨」は標高1250mに位置するとのことで、東京の暑さと比べたら天国のよう。長旅の疲れも一瞬にして吹き飛びます。
独自の「湯治文化」を体現した足湯の楽しみ方すぐ楽しめます
館内は、「界」の特長でもある、地域の文化に触れることができます。さまざまな内装、家具、小物のかざり、モダンなデザインと木の温もりを感じるしつらえです。
今回宿泊したのは「飛騨MOKU(もく)の間」。地元の伝統的な漆塗りである飛騨春慶 (ひだしゅんけい)はウォールアートや客室サインに、飛騨染のオリジナルクッション まで。曲木(まげき)をモチーフにしたヘッドボードには、空間が軟かく感じるから不思議です。
客室の露天風呂ももちろん温泉です!バスタブの横には寝転がれるほどの大きさのソファーもあり、何度もお湯につかり、ゆったりのんびり過ごすことができました。
地域の文化が室内装飾に。
温泉から濡れたまま上がれるソファ。
細部までこだわりぬいたルームキー。
せっかくなので大きなお風呂に入りたいもの。露天風呂を備える、温泉棟(湯小屋棟)にも行ってみました。内湯には、源泉掛け流しの「あつ湯」とリラックス効果の高い「ぬる湯」という2種類の湯船があり、湯治気分を高めてくれます。
露天風呂は、北アルプスの「雪の回廊」をイメージした白い壁で囲まれており、真上には巨大な穴がぽっかりと開いているのがとてもユニーク。日中は青空を、夜には星空を眺めながら湯舟で手足を伸ばして入ることができました。
雪の回廊をイメージした、まるみのある曲線的なデザイン。
旅の楽しみには、食事も欠かせません。半個室でプライベート感のある食事処で時間をかけて「飛騨牛の味噌すき会席」をいただきました。味噌仕立てのすき焼きは初めての経験です。卵ではなく、長芋のすりおろしを飛騨牛に絡めるというアイデアが面白い。驚きの一品でした。
上質な飛騨牛の味噌仕立てのすき焼きは、タマゴでなく長芋に絡めていただき、なんとも新鮮な味わい。
朝はいつもより早く起床して、中庭で開催される「現代湯治体操」に参加しました。日常のあわただしさから逃れて、身体をゆっくりと目覚めさせ、すっきりした気分になります。そして、朝食へと向かいます。
夕食であんなにたくさん食べたのに、色とりどりの朝食に箸が進みます。飛騨近辺の野菜などがふんだんに使われた、ヘルシーな朝ごはんです。
体にやさしい目覚めの体操に参加後の朝食。品数が多く、保存食の干し野菜をふんだんに使ったお味噌汁は、ぜひ自宅でも取り入れたい野菜メニュー。
「界」を訪れたなら、地域の文化体験「ご当地楽」にはぜひトライしてください。「界 奥飛騨」では、「飛騨の匠体験」風呂敷用曲木のハンドル制作を体験することができます。お湯に一晩漬けて柔らかくなった木を曲げる感触がなんとも楽しいですし、お土産として持ち帰ることができます。いろいろな風呂敷を購入したくなりました。
飛騨の森を感じられるデザイン壁など、体験ルームの装飾も素敵なんです。さまざまなノミやカンナなどの工具の展示の様子がなんともかわいい。
周辺を観光するなら、おくひだマウンテンバス※がお勧めです。景色の良さを満喫できる路線バスも充実し、マイカー・タクシーなどでも「平湯バスターミナル」から「新穂高ロープウェイ」のルートでこの景色が楽しめるのです。20㎞にわたる5つの奥飛騨温泉郷をバスで走り抜け、「新穂高ロープウェイ」では、空中の高原散歩気分を味わえます。さまざまな表情を見せる美しい北アルプスの山々が堪能できるそうなので、ぜひ期間中に訪れたいものです。
※おくひだマウンテンバスは2025年7月18日で特別運行終了しています。
おくひだマウンテンバスはルーフトップからの眺めが圧巻。風を感じながら奥飛騨を走り抜けます。
写真提供:おくひだマウンテンバス
日本初の二階建てロープウエイで、頂上に重装備なく行け、新しくおしゃれに整備された頂上から360度の北アルプスを3000m級の山々を2000mの高さから楽しめます。
写真提供:奥飛騨観光
北アルプスの眺めの壮大さ、奥飛騨の自然と文化に満たされた旅になりました。そして今度来るときは、二泊はマスト。お湯も、自然も満喫する旅にしたいと願いながら、帰途に就きました。
川瀬マリ子 Mariko Kawase
プレミアム ジャパン マーケティングスタッフ
愛犬と国内旅行へ行くことを楽しんでいます。
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