2025年に大改装を終えた「ハイアット リージェンシー 東京」(西新宿)で、2026年6月1日より(7月31日まで)、中国料理「翡翠宮(ひすいきゅう)」にて、新しいディナーが体験できる「モダンチャイニーズ・ハイティー」の提供が始まる。
一般的な中華アフタヌーンティーは点心が中心だが、「モダンチャイニーズ・ハイティー」は、より料理に近いセイボリー(塩気のある軽食やオードブル)とアーティスティックなデザートを組み合わせたものとなっている。
従って、提供も17:30~19:30という時間帯だ。
2人の実力派シェフの供宴
セイボリーを担当するのは、35年間にわたって「翡翠宮」で腕を磨いてきた料理長の松本真也氏と、デザートを担当するのがペストリーシェフのユー・ミンジェ氏だ。
そもそもアフタヌーンティーとは、甘味と塩味を交互に味わうことによってお茶(紅茶)を愉しむのが元々の流儀である。
今回のモダンチャイニーズ・ハイティーでは、デザートもセイボリーも甘味と塩味だけではなく、数多くの幅広いスパイスを随所に使うことによって、深遠なハイティーの世界を実現している。
まさに視覚・味覚・香りで愉しめる体験だが、中国料理とはまず色彩と香りなのだということを改めて認識できる創作になっている。
もちろん、お茶は中国茶がメインで、龍井茶、凍頂烏龍茶、鉄観音茶、黒茶等から選べて、紅茶やシャンパンなどもある。
「帆立貝の発酵唐辛子の辛味ソース ポテトバスケット」(左上)、「オマール海老とマンゴーの春巻」
セイボリーはスパイスによる万華鏡
具体的に見ていくと、まずセイボリーには4品が用意されている。
和牛のすね肉にスパイスを強めに効かせて旨味を引き出したもの。スパイスとスモークで仕上げた北京ダックはショコラサブレとともに味わうものだが、北京ダックとショコラの意外な相性には驚いた。揚げた帆立のチリソース掛けは普段私たちがエビチリとして馴染んだ味だ。オマール海老の旨みとマンゴーの甘酸っぱさをミックスさせた春巻も新鮮な味わいだ。
まさにスパイスによる万華鏡を覗くかのような体験である。
左から、「Luck(福)」、「Bloom(花)」、「Jinsha(金砂)」。
新たな味覚が覚醒するデザート
6品あるデザートは中国の素材や香りを軸にしたもので、豆乳、生姜、花椒、白ジャスミン、五香粉などが使われている。
花椒を効かせたチョコレートムースにマンゴーコンポートを合わせた「Luck(福)」、白牡丹茶とライチといちごを織り交ぜたシューである「Bloom(花)」、豆乳と生姜のムースに白ごまのキャラメルを添えたタルトの「Jinsha(金砂)」など、いずれも、時に驚きがあり、時に新たな味覚が覚醒するような世界に誘ってくれる。
セイボリーとデザートを食す順列は4×6で24通りもあるので、楽しみ方は多様である。あたかも味蕾上の‶未知との遭遇″となるはずだ。
◆モダンチャイニーズ・ハイティー
期間:2026年6月1日(月)~2026年7月31日(金)、毎週月曜日から木曜日の祝日を除く平日限定
場所:中国料理「翡翠宮」(ホテル1階)
予約受付時間:17:30~19:30(ハイティーのラストオーダー19:30)※限定10食
価格:7500円/1人(税サ込み)、ロゼスパークリングSAKEまたは翡翠宮季節のオリジナルカクテル付き9000円/1人(税サ込み)
予約:ハイティーのみ、前日18:00までに要予約。2時間制。
TEL:03-3403-5328
Text by Toshizumi Ishibashi
Profile
石橋俊澄 Toshizumi Ishibashi
「クレア・トラベラー」「クレア」の元編集長。
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