「外郎」さんは、全国でも100名いるかどうかというとても珍しい名字です。伝統的な和菓子のういろうと同じ漢字・読みで、この和菓子の名前も外郎さんが由来となっています。
外郎家は、神奈川県小田原市の旧家。元朝が滅んだことで中国から渡来した陳宗敬を祖とする家です。中国では「礼部員外郎」という役職についていたことから、その一部を取って「外郎(ういろう)」を名乗ったといわれます。
代々医療を生業としていた外郎家は薬をつくって売り歩き、その中でも頭痛・咳・腹痛などに効いた薬がよく売れ、これが「外郎」と呼ばれるようになったとか。和菓子のういろうは、色合いがこの薬に似ていたことからそう呼ばれるようになったといわれています。
外郎家はのちに後北条氏に仕え、外郎は小田原の名物にもなりました。
外郎 = ういろう
「外郎」は、ういろうと読む名字です。全国でもこの名字を名乗る人はわずかで、神奈川県小田原市で代々医療を仕事にしていた旧家の名字です。
「珍しい名字を知る」とは
日本の名字は、読み方の違いまで含めれば30万ほど存在すると言われています。中でも珍しい名字、その読み方や由来、現在でも多く存在するエリアも合わせてご紹介していきます。
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