初夏に咲く花、菖蒲。すらりと伸びた茎や葉がりりしい花です。花びらに網目状の模様があるのがアヤメ。黄色い筋が入っているのがショウブだそうです。見分けがつきますか?
6月30日は、夏越しの大祓です。神社に行くと大きな茅の輪を見ることができます。作法に従って茅の輪をくぐりお参りすると、上半期の穢れを落とすことができる、というもの。また、ひと形に切った紙に自分の名前と年齢を記し、その紙に息を吹きかけたり、からだをなでたりして穢れを移し、自身の身代わりとして水に流すという行事・人形代(ひとがたしろ)も行われます。
『拾遺和歌集』にはこんな和歌が収められています。
六月(みなづき)のなごしの祓(はらへ)する人は 千とせの命延ぶ(いのちのぶ)といふなり
上半期の穢れを払い、無病息災や豊穣を願う。いにしえから今も変わらない人々の願い。6月30日はそんなことに思いを馳せて過ごしてみましょう。
菖蒲花 = あやめはなさく
七十二候「菖蒲花」は、 あやめはなさくと読みます。
二十四節気:夏至
七十二候:菖蒲花
時期:6月26日~6月30日ごろ
日本の暦「七十二候」を知る
日本の季節は春・夏・秋・冬の四つだけではなく、初春の立春から始まり、晩冬の大寒に終わる二十四節気、さらに二十四節気をそれぞれ三つに分けて一年を72等分した、七十二候という細分化された季節のカレンダー「暦」とともに進行していきます。細やかな季節の移り変わりをあらわす七十二候と、その漢字の読み方も合わせてご紹介します。
Premium Japan Members へのご招待
最新情報をニュースレターでお知らせするほか、エクスクルーシブなイベントのご案内や、特別なプレゼント企画も予定しています。
Experiences
Premium Calendar
日本の暦「七十二候」を知る
Premium Calendar