夏の間に鳴り響いた雷が収まる秋分の初候。猛暑の空を覆っていた入道雲が消え、うろこ雲やいわし雲など秋を代表する雲が目に焼きつく心地いい季節の到来です。
今日では当たり前となった雷(かみなり)の呼び名も、その昔は「なるかみ」「いかづち」でした。雷は神様が鳴らす「神鳴り」が語源であり、ギリシャ神話のゼウスやバラモン教のインドラなど、雷は神様ともつながりのある言葉です。
雷乃収声 = かみなりすなわちこえをおさむ
七十二候「雷乃収声」は、かみなりすなわちこえをおさむと読みます。
二十四節気:秋分
七十二候:雷乃収声
時期:9月22日~9月26日ごろ
日本の暦「七十二候」を知る
日本の季節は春・夏・秋・冬の四つだけではなく、初春の立春から始まり、晩冬の大寒に終わる二十四節気、さらに二十四節気をそれぞれ三つに分けて一年を72等分した、七十二候という細分化された季節のカレンダー「暦」とともに進行していきます。細やかな季節の移り変わりをあらわす七十二候と、その漢字の読み方も合わせてご紹介します。
参考図書:「365日にっぽんのいろ図鑑」暦生活著 玄光社刊
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