七十二候「菜虫化蝶」とは……
寒い冬を越したサナギが美しい蝶となって羽ばたく季節が菜虫化蝶。菜虫とは、大根や蕪などの葉につく虫の総称で、モンシロチョウの幼虫を指すことが多いようです。
暖かな陽気の中で飛びまわる蝶は、古来より「不死不滅」の象徴であり、サナギから蝶へと羽化する様子は「復活」「転生」をイメージさせるものでした。こうした理由から、戦国武将の家紋や武具には蝶をモチーフにしたものが使用されていたそうです。
菜虫化蝶 = なむしちょうとなる
七十二候「菜虫化蝶」は、なむしちょうとなると読みます。
二十四節気:啓蟄
七十二候:菜虫化蝶
3月15日~3月19日ごろ
日本の暦「七十二候」を知る
日本の季節は春・夏・秋・冬の四つだけではなく、初春の立春から始まり、晩冬の大寒に終わる二十四節気、さらに二十四節気をそれぞれ三つに分けて一年を72等分した、七十二候という細分化された季節のカレンダー「暦」とともに進行していきます。細やかな季節の移り変わりをあらわす七十二候と、その漢字の読み方も合わせてご紹介します。
参考図書:「365日にっぽんのいろ図鑑」暦生活著 玄光社刊、「くらしを楽しむ七十二候」 広田千悦子著 光文社刊
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