七十二候「鶏始乳」とは……
鶏は「にわとり」、「乳」は“乳す”と表記され「卵を産む」という意味を持ちます。こうした言葉の組み合わせから、鶏始乳は鶏が卵を産み始める時期にあたります。
そんな鶏は、太陽を連れてくる「明けの鳥」とも呼ばれ、新年を迎える初日の出とともに鳴く縁起のいい鳥。伊勢神宮では神の使いとされ、とりわけ特別天然記念物の尾長鶏は貴重な鳥として知られています。
鶏始乳 = にわとりはじめてとやにつく
七十二候「鶏始乳」は、にわとりはじめてとやにつくと読みます。
二十四節気:大寒
七十二候:「鶏始乳」
1月30日~2月3日ごろ
日本の暦「七十二候」を知る
日本の季節は春・夏・秋・冬の四つだけではなく、初春の立春から始まり、晩冬の大寒に終わる二十四節気、さらに二十四節気をそれぞれ三つに分けて一年を72等分した、七十二候という細分化された季節のカレンダー「暦」とともに進行していきます。細やかな季節の移り変わりをあらわす七十二候と、その漢字の読み方も合わせてご紹介します。
参考図書:「365日にっぽんのいろ図鑑」暦生活著 玄光社刊、「くらしを楽しむ七十二候」 広田千悦子著 光文社刊
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