何かと慌ただしい師走の始まり。橘の実が黄色に色づく頃が橘始黄です。ミカン科ミカン属の橘(タチバナ)は、古くからある日本固有の柑橘でありミカン類の総称として呼ばれていました。そんな橘の葉は、冬も枯れることのない常緑樹。「永劫悠久」の意味を持つとして文化の永久性を表現するのに適していることから文化勲章や家紋のデザインに使用されています。
橘始黄 = たちばなはじめてきばむ
七十二候「橘始黄」は、たちばなはじめてきばむと読みます。
二十四節気:小雪
七十二候:楓蔦黄
時期:12月2日~12月5日ごろ
日本の暦「七十二候」を知る
日本の季節は春・夏・秋・冬の四つだけではなく、初春の立春から始まり、晩冬の大寒に終わる二十四節気、さらに二十四節気をそれぞれ三つに分けて一年を72等分した、七十二候という細分化された季節のカレンダー「暦」とともに進行していきます。細やかな季節の移り変わりをあらわす七十二候と、その漢字の読み方も合わせてご紹介します。
参考図書:「365日にっぽんのいろ図鑑」暦生活著 玄光社刊
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