太陽の陽射しが弱まる冬の曇り空は、虹を見る頻度が減っていく季節。虹蔵不見はそれを表した言葉です。たとえ冬の虹が見えたとしても、その多くはうっすらと弱々しいもの。すぐに消えてしまうことから、どこか物淋しい雰囲気が感じられます。
爬虫類を示す「虫」とアーチ状の形を表す「工」を組み合わせた漢字から成る虹は、「天に住む竜に似た獣」と考えられていました。
虹蔵不見 = にじかくれてみえず
七十二候「虹蔵不見」は、にじかくれてみえずと読みます。
二十四節気:小雪
七十二候:虹蔵不見
時期:11月22日~11月26日ごろ
日本の暦「七十二候」を知る
日本の季節は春・夏・秋・冬の四つだけではなく、初春の立春から始まり、晩冬の大寒に終わる二十四節気、さらに二十四節気をそれぞれ三つに分けて一年を72等分した、七十二候という細分化された季節のカレンダー「暦」とともに進行していきます。細やかな季節の移り変わりをあらわす七十二候と、その漢字の読み方も合わせてご紹介します。
参考図書:「365日にっぽんのいろ図鑑」暦生活著 玄光社刊
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