寒蟬は「かんせん」「かんぜみ」とも読み、秋の季語であるヒグラシ(蜩、または日暮らし)を指します。
ちょうどお盆の頃、日の出前や日没後の涼しい時間帯にカナカナと鳴く蝉の声が聞こえてくるのが、この時期。過ぎゆく夏を憂いながら、どこか哀愁漂う蝉の声に耳を傾けることは、“虫聴き”と呼ばれる文化として、古くは奈良時代から日本に根付いていました。
寒蝉鳴 = ひぐらしなく
七十二候「寒蝉鳴」は、ひぐらしなくと読みます。
二十四節気:立秋
七十二候:寒蝉鳴
時期:8月12日~8月16日ごろ
日本の暦「七十二候」を知る
日本の季節は春・夏・秋・冬の四つだけではなく、初春の立春から始まり、晩冬の大寒に終わる二十四節気、さらに二十四節気をそれぞれ三つに分けて一年を72等分した、七十二候という細分化された季節のカレンダー「暦」とともに進行していきます。細やかな季節の移り変わりをあらわす七十二候と、その漢字の読み方も合わせてご紹介します。
参考図書:「365日にっぽんのいろ図鑑」暦生活著 玄光社刊
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