七十二候「霞始靆」とは……
春の季語「霞」を、たなびくの意味を持つ「靆」と掛け合わせた「霞始靆」は、遠くの景色がぼんやり眼に映る情景が想像できる言葉。春霞でかすんで見える野山は、どこか幻想的な雰囲気を感じさせてくれます。
古今和歌集をひらけば「春のきる 霞のころも ぬきを薄み 山風にこそ 乱るべらなれ」という歌語も。霞を春が着る衣に見立てるという美しい歌が詠まれています。
霞始靆 = かすみはじめてたなびく
七十二候「霞始靆」は、かすみはじめてたなびくと読みます。
二十四節気：雨水
七十二候：霞始靆
2月24日～2月28日ごろ
日本の暦「七十二候」を知る
日本の季節は春・夏・秋・冬の四つだけではなく、初春の立春から始まり、晩冬の大寒に終わる二十四節気、さらに二十四節気をそれぞれ三つに分けて一年を72等分した、七十二候という細分化された季節のカレンダー「暦」とともに進行していきます。細やかな季節の移り変わりをあらわす七十二候と、その漢字の読み方も合わせてご紹介します。
参考図書：「365日にっぽんのいろ図鑑」暦生活著 玄光社刊、「くらしを楽しむ七十二候」 広田千悦子著 光文社刊
「くらしを楽しむ七十二候」 広田千悦子著 光文社刊
「くらしを楽しむ七十二候」 広田千悦子著 光文社刊
Premium Japan Members へのご招待
最新情報をニュースレターでお知らせするほか、エクスクルーシブなイベントのご案内や、特別なプレゼント企画も予定しています。
Experiences
Premium Calendar
日本の暦「七十二候」を知る
Premium Calendar
