木々も草花も成長が著しいころ。二十四節季は小満になりました。桑畑も青々とした葉で満たされ、収穫に精を出すころです。その葉を食むのはお蚕さん。成長に合わせて食べる桑の葉の量も増えていくため、お世話する養蚕農家も大忙しです。
かつて日本国中で盛んだった養蚕も、2022(令和4)年には養蚕農家は全国でも20軒を切っていることがわかっています。きものを着なくなったこと、海外から手ごろな価格の絹が手に入ることで構造自体が大きく変化してしまいました。お蚕さんと共存した里の暮らしは、遠くなっていきます。
蚕起食桑 = かいこおきてくわをはむ
七十二候「蚕起食桑」は、 かいこおきてくわをはむと読みます。
二十四節気:小満
七十二候:蚕起食桑
時期:5月20日~5月25日ごろ
日本の暦「七十二候」を知る
日本の季節は春・夏・秋・冬の四つだけではなく、初春の立春から始まり、晩冬の大寒に終わる二十四節気、さらに二十四節気をそれぞれ三つに分けて一年を72等分した、七十二候という細分化された季節のカレンダー「暦」とともに進行していきます。細やかな季節の移り変わりをあらわす七十二候と、その漢字の読み方も合わせてご紹介します。
参考図書:「365日にっぽんのいろ図鑑」暦生活著 玄光社刊
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