中国より伝来した黄丹は、親王や皇族のみが許された最上位の色。紅花とクチナシで染めた鮮やかな赤味のある橙色で、養老2年に皇太子の正式服色と定められました。一般に使用できない「絶対禁色」であり、皇太子の地位を意味する太陽の色を表現しているともいわれています。別の呼び名として「おうたん」と読まれることもあります。
黄丹 = おうに
平安時代の法典『延喜式』によると、茜四十斤に対して紫根を三十斤上掛けした手間のかかる染色でつくられる黒味の強い色とされています。「深緋」は、こきひと読みます。
DIC-N737/黄丹(おうに)
「日本の伝統色を知る」とは
美しい日本の伝統色、その漢字の読み方、色の背景なども合わせてご紹介していきます。いにしえから紡いできた日本の感性をともに味わってみましょう。
参考図書:「美しい日本の伝統色」PIEインターナショナル刊、「365日にっぽんのいろ図鑑」暦生活著 玄光社刊
Premium Japan Members へのご招待
最新情報をニュースレターでお知らせするほか、エクスクルーシブなイベントのご案内や、特別なプレゼント企画も予定しています。
Premium Calendar