日本の伝統色「海松色」とは……
海藻の海松が由来となっている海松色は、茶味と黒色をおびた深い黄緑色のこと。英語名ではオリーブ・グリーンと訳され、今日でも目にする定番の色です。渋い印象ながらも、鎌倉武士や室町時代の文化人から親しまれていた色であったほか、江戸時代中期には「海松茶」「海松藍」などカラーバリエーションも登場。年配者向きの色として、祝儀の折に着用するおめでたい色でもありました。
海松色 = みるいろ
砥粉は役者が顔のシワを隠すために厚化粧する際の「下地塗り」にも使われていました。「海松色」は、みるいろと読みます。
R91G98B46 #5B622E/海松色(みるいろ)
「日本の伝統色を知る」とは
美しい日本の伝統色、その漢字の読み方、色の背景なども合わせてご紹介していきます。いにしえから紡いできた日本の感性をともに味わってみましょう。
参考図書:「美しい日本の伝統色」PIEインターナショナル刊、「365日にっぽんのいろ図鑑」暦生活著 玄光社刊
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