日本の伝統色「礪茶」とは……
赤味を帯びた、やや灰よりの褐色が礪茶。色名に使われている「礪」の由来は、刃物などを研ぐ際に用いる粗砥(はやと)と呼ばれる砥石で、同じ読み名で「砥茶」とも書きます。寛文6年(1666年)に刊行された「屋茶染口伝書」には染色法が記されているそうで、江戸時代前期の頃から染められていたのだとか。「新撰御ひいなかた」に記載されている小袖地色に登場します。
礪茶 = とのちゃ
同じ読み名で「沈香茶」という伝統色がありますが、礪茶とは別の色を指します。「礪茶」は、とのちゃと読みます。
R152G95B42 #985F2A/礪茶(とのちゃ)
「日本の伝統色を知る」とは
美しい日本の伝統色、その漢字の読み方、色の背景なども合わせてご紹介していきます。いにしえから紡いできた日本の感性をともに味わってみましょう。
参考図書:「美しい日本の伝統色」PIEインターナショナル刊、「365日にっぽんのいろ図鑑」暦生活著 玄光社刊
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