日本の伝統色「鼈甲色」とは……
鼈甲とは、熱帯から温帯域にわたって広く生息分布するウミガメ科の玳瑁(タイマイ )の背甲、縁甲を剥いだもの。ほんのり赤味がかった黄褐色が鼈甲色です。半透明で黒と黄のまだらが特徴的な玳瑁の甲羅は、櫛や笄、簪など装身具の原料として珍重されていましたが、江戸時代に玳瑁の甲の使用が禁止。現在も国内希少野生動植物種に指定されており、絶滅の危機が迫っている生き物です。
鼈甲色 = べっこういろ
鼈甲色は明治時代の小説家・小栗風葉の「青春」や永井荷風の「冷笑」などにも登場します。「鼈甲色」は、べっこういろと読みます。
R198G148 #C68A10/鼈甲色(べっこういろ)
「日本の伝統色を知る」とは
美しい日本の伝統色、その漢字の読み方、色の背景なども合わせてご紹介していきます。いにしえから紡いできた日本の感性をともに味わってみましょう。
参考図書:「美しい日本の伝統色」PIEインターナショナル刊、「365日にっぽんのいろ図鑑」暦生活著 玄光社刊
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