お盆を過ぎた頃、「青白橡(あおしろつるばみ)」と呼ばれる櫟や樫などの木々に見える熟す前の実の古名と同じ色が麹塵。麹黴(コウジカビ)の菌糸の色といわれ、くすんだ緑青が印象的な色彩です。天皇が臨時祭や賭弓、弓場始といった小儀の際に着用した由緒正しい「麹塵の袍」として知られていました。
麹塵 = きくじん
キジバト(別名ヤマバト)の色と近いことから、山鳩色とも呼ばれていました。それが「麹塵」。きくじんと読みます。
DIC-N991/麹塵(きくじん)
「日本の伝統色を知る」とは
美しい日本の伝統色、その漢字の読み方、色の背景なども合わせてご紹介していきます。いにしえから紡いできた日本の感性をともに味わってみましょう。
参考図書:「美しい日本の伝統色」PIEインターナショナル刊、「365日にっぽんのいろ図鑑」暦生活著 玄光社刊
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