日本の伝統色「菜種油色」とは……
ナタネ(アブラナ)から絞った菜種油のような緑がかった黄褐色が菜種油色であり、同じ菜種に由来する菜の花からきた花色「菜種色」とは別の色になります。菜種油色が登場した江戸時代中期は「四十八茶百鼠」と呼ばれる茶色や鼠色といった落ち着いた色合いが人気でしたが、元文年間(1736〜41年)に麻裃の色として、天明年間(1781〜89年)には裏付き裃として使われていました。
菜種油色 = なたねゆいろ
ナタネは古くから俳句や唱歌で親しまれており、晩春を指す菜種梅雨は春のやわらかな雨を指します。「菜種油色」は、なたねゆいろと読みます。
R162G140B55 #A28C37/菜種油色(なたねゆいろ)
「日本の伝統色を知る」とは
美しい日本の伝統色、その漢字の読み方、色の背景なども合わせてご紹介していきます。いにしえから紡いできた日本の感性をともに味わってみましょう。
参考図書:「美しい日本の伝統色」PIEインターナショナル刊、「365日にっぽんのいろ図鑑」暦生活著 玄光社刊
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